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カテゴリ: 国際・政治

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3月30日から4月2日にイギリスのリバプールで開催された第4回「緑の党世界大会(グローバルグリーンズ会議)」2017に参加しました。正式な名称は「Global Greens & European Greens Congress 2017」。会議のテーマは『ローカルはグローバル』。グローバル化が進んだ今、地域の問題は世界的な問題とつながっています。例えば世界各地で異常気象を引き起こしている気候変動(地球温暖化)など。初日の集合写真で世界中から集まった参加者が作ったハートの中には「化石燃料(関連企業)への投資を引き上げよう!」のメッセージが。「Global Greens(グローバルグリーンズ)」は「グローバルグリーンズ憲章」(日本語)を共有する政治的ムーブメントのネットワークです。 
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グローバルグリーンズ(GG)は「アジア太平洋」「南北アメリカ」「アフリカ」と「ヨーロッパ」の4つの地域連盟から構成されています。「GGC(グローバルグリーンズ会議)」は、これまでオーストラリア(2011)ブラジル(2008)セネガル(2012)と開催されてきました。そして今回ヨーロッパでの満を持しての初開催。これまでの最大規模で世界100カ国から約2000人が参加(※総集編動画)しました!写真は恒例の最も盛り上がる開会式の様子。世界中から集まった緑のファミリーを次々と紹介。日本からも20人の派遣団が参加。ステージの右端には、台湾や韓国、モンゴルなどアジアの仲間と共に紹介された着物姿の長谷川羽衣子さん(緑の党共同代表)が並んでいます。
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開会式では、緑の党らしく女性たちが基調講演をリード。印象的だったのが、スウェーデン緑の党代表で副首相兼気候大臣のイザベラ・ロヴィーンさん。世界を席巻しているトランプ大統領(や安倍首相)に代表される排外的ナショナリズムやポピュリズム、権威主義的な極右政党の台頭にどう対抗するか。いまどうして緑の政治が必要なのかを、実際に6人の大臣が政権に入って重要政策を実現している説得力を持って語りました。例えば「2040年までに原発を廃止、再生可能エネルギーを100%」にすることや全大臣の過半数12人を女性にしたことなど。だから「政権に入る緑の党を世界中で増やそう!」と呼びかけました。貴重なメッセージを含む彼女の演説はここで聞くことができます。
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ほぼ5年に1度だけ開催されてきたGG会議。幸運にも第2回のブラジル大会以外は参加する機会に恵まれました。第4回の2017年は第1回の2001年とは世界の状況が大きく変化。特に2013年のシリア内戦以降、ヨーロッパに押し寄せる中東やアフリカなどからの難民や移民の数が激増しました。そもそも新自由主義的な経済のグローバル化の影響で、EU域内でも経済的格差が広がり不満を持つ人が増加。イギリスでは、極右政党などが反難民や反EUをフェイクニュースを含めて訴えたこともあり2016年6月の国民投票でまさかの「EU離脱(Brexit)」を選択。11月には移民排斥を叫んだトランプ大統領が誕生。そして英独仏蘭と選挙イヤーの今年、イギリスでGGが開催されたのは偶然でしょうか?
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排他的ポピュリズムが世界の政治に地殻変動のような激変をもたらしてきた流れから、この2月に行われたオランダの総選挙ではウィルダーズ氏が率いる極右政党の躍進が懸念されていました。でも結果は30歳のジェシー・クラーベル氏が党首のグリーンレフト(いわゆる緑の党)が4議席から14議席へ躍進。しかも35歳以下の支持率が23%でトップに!クラーベル氏は「恐れと憎しみ」ではなく「希望と楽観主義と変化」を掲げること。信念のために真っ直ぐ戦うこと。「難民を支援。EUに賛成」そのことで私たちはポピュリズム、国粋主義、極右政党を止めることができる!と力強いメッセージ。比例代表制下では、緑の党は極右政党のカウンター(解毒剤)になれることを証明しました!
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緑の政治の最先端を豪華なゲストたちが議論する「本会議セッション(※動画)」は、以下のようなものでした。『気候変動(地球温暖化)』に関しては「希望のための闘い:パリ協定から1.5度へ」。司会はドイツ緑の党共同代表のジモーネ・ペーター。地球温暖化防止にも貢献する、原発から自然エネルギーへの「エネルギー大転換」を紹介。『民主主義』に関しては「自由の防衛について:不自由なデモクラシーに対抗する」。世界を席巻している権威主義的な政治的リーダーの台頭にどう対応するか。司会はヨーロッパ緑の党(EGP)共同代表のライハンルト・ビュティコファー。「緑の政治的デモクラシー:草の根から政府へ」の司会はイギリス緑の党元代表ナタリー・ベネット。
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『経済政策』に関しては「緑の価値はEU経済の転換戦略をガイドする」。ethical(倫理的な)投資、低炭素で持続可能性な経済、再生可能エネルギーへの転換などについて。スウェーデン緑の党の金融・消費者大臣のペール・ボールンドらが参加。「グローバル化された世界における緑の貿易政策」には英国、豪州、日本、カナダ緑の党代表が参加。TPPなどへの批判が。個人的には20年間関わってきた「農業の転換:グローバルな視点から」でのEUの気候に優しく持続可能な有機農業とオーガニック食品市場の話に注目!他にも様々なテーマの分科会や、欧州緑の党の総会や英国緑の党の総会なども同時並行で開催されました。その成果は大会の「リバプール宣言」として発表されました。
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今回は世界中から集まった緑の党の代表や仲間たちに、脱原発政治の最前線である日本の様子を伝えることを目的に参加しました。具体的には、3月にコーネル大学から出版された菅さんが福島原発事故の事実を書いた英語本『The Nuclear Nightmare』や事故直後5日間の首相官邸と新聞記者の葛藤を描いた映画『太陽の蓋』を紹介し「なぜ日本は再稼働に向かうのか」について説明しました。映画は日本チームがスペイン緑の党と共催した分科会「原子力に頼らない平和と安全」で予告編を、別会場で全編の自主上映会を開催しました。これらの情報はイギリス、イタリア、ドイツ、アメリカ、豪州、欧州、韓国、台湾、モンゴル、ネパールの緑の党代表たちに直接紹介することができました。
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第1回緑の党世界大会から、豪州緑の党元党首で上院議員だったボブ・ブラウンやクリスティーナ・ミルンと共にGGを引っ張ってきた「GGの母」ことマーガレット・ブレイカーズ。彼女が今回を最後に引退を表明、多くの関係者が彼女に感謝を捧げました。京都で開催された2004年「アジア太平洋緑の党連盟(APGF)」第1回総会や初のアフリカ開催だった2012年「GGダカール」も彼女が支えてくれました。世界中のグリーンズの頼れる相談役でもあったマーガレットが、GG会議が4地域を一巡したのを機に引退することには感慨深いものがあります。今後は、彼女の右側に写っているGGコーディネーターのケリ・イェンたち若い世代がリードします。第5回はAPGFがホストの予定です。
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日本では、2012年に緑の党を設立して2013年夏の参院選に全国比例区で挑戦しましたが、力及ばす国会議員を誕生させることはできませんでした。その際に世界中の緑の党の関係者がサポートしてくれました。特にドイツ緑の党は熱心に支援してくれて2012年のハノーバーでの総会に招待してくれたり、議員を派遣したりしてくれました。何度も選挙応援に来てくれたのがベアベル・ヘーンさん。連邦議員団の副団長や環境・原子力安全委員会の委員長もされてきたベテランですが、2014年には菅さんを福島原発事故に関する委員会での証言に呼んでくれました。個人的に有機農業でのつながりも深いヘーンさんに、現在のドイツ緑の党の状況や欧州緑の党の裏話を聞くことができました。
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イギリスでのGG会議に参加して、改めてヨーロッパでは社民党など中道左派政党と緑の党が(赤と緑の)連立政権を組んで新自由主義による経済格差、人権、脱原発や地球温暖化に対抗する政策を着実に実現していることに感動しました。自然エネルギーが30%に達する勢いのドイツも、赤緑の連立政権が2002年に2022年までの脱原発を決めました。トランプ大統領に象徴される排外的ポピュリズムやナショナリズムの嵐が吹き荒れている状況でも、このような政治が実現している国の選挙制度はすべて「比例代表制」です。「死に票」が多い非民主的な小選挙区制ではなく、民意を反映する民主的な選挙制度である比例代表制を一日も早く導入する方法を考えたいと強く感じた大会でした。
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避難者の住宅支援に関する政府担当者面談に参加

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11月28日に衆議院第一議員会館で開催された、キビタキの会による「原発避難者の住宅支援」に関する避難者の皆さんと各省庁の担当者との面談を菅事務所でセット。菅も参加しました。福島県は、来年の3月までで避難指示区域以外の自主避難者に対する無償住宅支援を打ち切ることを決めています。避難者の皆さんは震災以降、都営住宅や公務員住宅などに割り振られて住んでいますが、現在住んでいる住居からの立ち退きを迫られている方もいます。やっと慣れてきた環境を変えたくないから、家賃は払うから引き続き住まわせて欲しいなどの切実な願いが語られました。司会は山本ひとみ武蔵野市議でした。 

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復興庁、内閣府、財務省、国土交通省、厚生労働省から参加した担当者たちからは、行政は「災害救助法」に基づいて動いていること。住宅からの立ち退き(支援の打ち切り)については、福島県に住宅を貸している立場だから福島県からの依頼がないと動けない旨の反応がありました。 

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議論を聞いていた菅は、行政が災害救助法に基づいていることもわかるが、あと4か月で支援が打ち切られようとしていることから避難者の皆さんの身になって考えて欲しいこと。そして「子ども被災者支援法」ができたのだからその精神で半歩踏み込んで対応して欲しいと各省庁の担当者に訴えました。

 

衆議院の決算行政監視委員会第三分科会で質問

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11月21日の決算行政監視委員会第三分科会で、経済産業副大臣の松村祥史氏や資源エネルギー庁電力・ガス事業部長の村瀬佳史氏らに対して質問しました。まずは東電の電力販売子会社が4年以上も卸電力価格をつり上げていた件について。高い価格で東電から電力を買うしかない新電力は東電との競争に勝てないために、このような価格つり上げ行為は自然エネルギーによる電力を販売する新電力に対して公平な競争にならない可能性が高いことを追及しました。 

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次に経産省の「卸電力取引の活性化に向けた地方公共団体の売電契約の解消協議に関するガイドライン」について。東京都は、水力発電による電力を東電との契約を変更して新電力に販売しています。このような電力市場の自由化を進めるためにガイドラインが「公正な一般入札」を推奨していることから、群馬県議会での質問などで東電との契約変更の際にいくらの補償金が必要かなどの情報を出さないことは、その趣旨に反するのではないかと質しました。 

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さらに、資源エネ庁の電力システム改革貫徹のための政策小委員会で検討されている「非化石価値取引市場」について質問。原発ではない自然エネルギーによる電力を購入したいという消費者のニーズに応えて、「CO2を排出する化石燃料」を使わない「非化石電力市場」から原発を分けて再生可能エネルギーだけによる『自然エネルギー価値取引市場』の創設を提案。経産副大臣から前向きに検討するとの答弁を引き出しました。 

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最後に東電委員会の「経営シナリオ」選択について質問。そもそもこの委員会が非公開で行われていることのおかしさを指摘。そして、5年が経って賠償や除染などの費用が13兆円を超える東電は経営的にはもう成り立たないこと。「国民負担を増やさない形で廃炉費用を東電に確保させる」経営シナリオが、そのために「原発の再稼働を進める」方向では逆であること。発送電分離を進めて、送電網の売却資金などによって事故処理に充てるべきだと指摘しました。

 ※衆議院インターネット審議中継(アーカイブ映像)

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=46215&media_type=


『太陽の蓋』上映会と新潟県知事選の応援
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10月11日。新潟国際情報大学の中央キャンパスで『太陽の蓋』の上映会が開催されました。『太陽の蓋』は2011年の福島原発事故という未曽有の過酷事故に対応した首相官邸の5日間を中心に描いた映画です。

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上映会後に、菅は最近視察したばかりの福島原発の現状や国会を巡る状況などについて講演しました。その後、映画を観た学生さんや福島から新潟に避難している被災者の関係者などからの質問に答えました。

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上映会が始まる前には、新潟県知事選の候補者である米山隆一さんが中央キャンパス前広場に立ち寄られました。菅は、同行した記者団の前で東電の柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な姿勢を貫いてきた泉田県知事の後継者である米山さんを激励しました。 

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選挙戦後半になって、対抗候補は突然再稼働に対して慎重な発言を始めました。菅は、住民の安全よりも電力会社の利益を重視して再稼働を急ぐ自民党の推薦を受けている候補者に、泉田知事の路線を継承することは無理だと語りました。


台湾で脱原発と自然エネルギーの普及に向けて講演

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9月22日~24日。菅直人は台湾で開催された自然エネルギーに関する講演会に招聘されて台北を訪れました。講演会のテーマは『電力自由化が国民生活およびエネルギー転換に与える影響-固定化価格買い取り制度(FIT法案)は再生可能エネルギーにいかに影響するか-』。主催は、3年前にも菅の講演会を開催した地震国告別核電・日台研究会(森元弘美会長)です。

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台湾では、5月の総選挙で2025年までの脱原発を掲げた民進党への政権交代が実現しました。蔡英文政権は、秋の国会に発送電分離法案を提出。電気事業法改正による電力自由化と再生可能エネルギーの普及を目指しています。菅は、福島原発事故の経験と原発の危険性について。また総理在任中に導入した固定化価格買い取り制度(FIT)について紹介しました。その内容はテレビや新聞で広く報道されました。

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菅は、蔡英文政権のナンバー2である陳建仁副総統や行政院長の林全首相、経産省副大臣や台湾電力の社長、原子力規制副委員長らとも会談を持ち、国家を揺るがす恐れのある原発の巨大リスクを伝え、再生可能エネルギーへの転換を勧めました。今回の講演ツアーには、環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんも招聘されました。

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【産経新聞】2016年9月23日 

菅直人元首相が台北で脱原発訴え「最悪、国が滅びる」


鳥越都知事候補@武蔵小金井駅頭での街宣で応援

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 7月29日17時から、武蔵小金井駅南口での鳥越俊太郎 都知事候補の街宣応援へ、菅直人は駆けつけました。菅はつめかけた聴衆にこう訴えました。「今回の野党共闘はここ小金井のみなさんの力から実現した。市民参画の『小金井モデル』で鳥越さんを押し上げよう。」「鳥越さんは、権力におもねらないジャーナリズムを持った真のジャーナリスト。聞く耳を持っている」 。
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「地元の知事の同意がなければ原発は再稼動できない。鳥越さんが東京から250キロ圏内の原発を止めると言う意味は大きい」「福祉を充実させ、民主的な教育を復活させるために。都民の代表として電力会社に原発停止を求めるために。それができる鳥越さんにぜひ都知事としてがんばってもらいたい」

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鳥越さんは、「私は以前、小金井に住んでいました。懐かしいみなさんにお目にかかれて嬉しい」と、スピーチをスタート。「待機児童、待機高齢者、原発。この3つのゼロを実現する!」と力強く約束し、大聴衆の大きな熱い拍手に包まれました。 「東京の非核都市宣言をします!」と力強く結んで車を降り、聴衆の輪に飛び込んで、握手。そしてハイタッチ。残りの選挙戦を力いっぱい闘うべく、次の街宣場所へと向かいました。
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「JAM THE WORLD」で『福島原発事故の真実』

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7月12日夜、FMラジオ 「J-WAVE」の番組 「JAM THE WORLD」に、映画『太陽の蓋(ふた)』のプロデューサー橘民義さんと生出演しました。テーマは『東京電力福島第一原発の事故を巡る総理官邸の舞台裏』。ナビゲーターのジャーナリスト堀潤さんは、福島原発事故を巡る報道とホンネのツイッターでの情報発信などが理由でNHKを退社。話が盛り上がりました。 

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堀さんは、原発事故当時の内閣審議官で元TBS報道キャスターの下村健一氏を独占取材した際に聞いた話として、当時の官邸のスタンスは「不都合でも隠すな、不確かなら喋るな」であったこと、これが総理であった菅と枝野幹事長の指示の元で官邸スタッフには徹底して共有されていたという事実も明らかにしました。記事詳細は、下記をご参照ください。

 『総理大臣官邸は「炉心溶融」の隠ぺいを指示したのか? 元内閣審議官が明かす舞台裏と真相』

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※映画『太陽の蓋は、3.11後の5日間、官邸内で何が起きていたのかを描いた、ジャーナリスティック・エンターテインメント。フィクションながら、当時の閣僚たちが実名で登場し、真実に肉薄するポリティカルドラマとなっています。ちなみに菅直人役は俳優・三田村邦彦さん。7月16日(土)に渋谷ユーロスペース他で全国公開されますのでぜひご覧ください


比例候補、大河原雅子さんの最終街頭演説会に参加

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菅直人は、7月9日に経堂駅前で開催された、民進党の比例代表候補者大河原まさこさんの最後街宣演説会に参加しました。大河原さんが長年関わった食の安全を守る生活クラブ生協。その発祥の地がこの経堂でした。

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菅は、自分も生活クラブから食品を購入していたこと。総理時代には、(近くにスーパーも何もない)「首相官邸に宅配してもらった」と話しました。そして自分も福島原発事故が起きるまでは、安全神話に染まっていたこと。 

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東京を含む250㎞圏から5000万人が避難せざるを得ない状況になりかけた3.11を経験して、180度原発に対する考え方を変えたこと。そして「大河原さんが言っていたことが正しかった」「そんな大河原さんを皆さんの力で国会へ!」と訴えました。 

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参議院議員の川田龍平さんは、安倍首相は政調会長の山尾しおりさんのような強い女性が苦手なようだ。ついては大河原さんには是非国会に戻ってもらいたいと訴えました。大河原さんは、安倍政権の憲法改正を阻止するためにもぜひ選んでほしいと最後に訴えました。


「2/3阻止!」参院選東京選挙区の東京大街宣で演説

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 菅直人は、7月3日に新宿伊勢丹前の明治通りで開催された激戦の東京選挙区候補者小川敏夫さんの街宣でスピーチしました。真夏日の歩行者天国で演説したスピーカーは、SEALDsの本間信和さんと溝井萌子さん。

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民進党政調会長の山尾しおりさん。青年局長の初鹿明博さん。司会は奥田愛基君と浅野都議でした。菅は、経済的な負担の大きな奨学金という名の教育ローンの問題などから、安倍政権によるアベノミクスの失敗を批判。 

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憲法を語らせたら右に出る者のいない、元検事で法務大臣の小川さんに安倍政権の憲法改正を阻止してもらいたいこと。そして改憲4党の候補に2/3を取らせないためにも、「戦略的投票」で小川さんを6議席目で当選させてほしいと強く訴えました。

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SELADsの萌子さんもスピーチ。何度も国会前の安保法制に抗議するデモなどに参加してくれた小川さん。「平和と民主主義のために、学生やママたちの声に耳を傾けてくる小川さんを全力で応援したい。」「これは私たちの選挙です。」 

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政界の「ダブル検事」とも言われる元検事の山尾しおり政調会長が渾身の応援演説。「炎天下の日曜日に若い皆さんがステージを作り、プラカードを持って支えてくれる」「こんな政治を小川さんと進めていく」と訴えました(※映像)。https://www.youtube.com/watch?v=CBRBKXEn5rY

https://www.periscope.tv/OgawaToshioMP/1gqxvMVyPoAJB

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野党共闘により全国32の選挙区で大接戦になっている1人区。SEALDsで市民連合の諏訪原君や多くのメンバーも、激戦区の応援に走り回っています。立憲主義を破壊しようとする、改憲4党に2/3を与えないための戦いは残り1週間です!


TnSOWL「安倍政権退陣を求める国会前抗議行動」

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菅直人は、5月27日(金)に開催されたT-nsSOWL(ティーンズソウル)の「安倍政権の退陣を求める国会前抗議行動」でスピーチしました。この夏の参議院選挙では、初めて18歳選挙権が行使されます。T-nsSOWLは、10代の高校生を中心とした安保法制に反対するグループです。

http://www.teenssowl.com/

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「私たちは憲法違反である安保関連法制の廃止と安倍政権の退陣を求めます。」とHPで宣言しているT-nsSOWL。昨年夏の安保法制に反対する国会前デモにも参加していた彼らは、その後に渋谷などでの高校生デモなどを実施。4月28日からは、毎週金曜日19時の国会前抗議行動を続けています。

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SEALDsの弟(妹)分ともいえるT-nsSOWLの参加者の若さに驚きながら、菅は「現行の憲法はよく考えられている。自民党の改憲草案は、国民は国に従え。私も総理大臣だったが、権力者を縛るのが憲法。それを安倍さんは全くわかってない。と語りかけました。「憲法読めない総理はいらない!」

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今夜のデモには、共産党から副委員長の田村智子議員が参加されました。スピーチの後に、田村さんと菅がステージにあがり、野党共闘を目指す T-nsSOWLからの「野党は共闘!」「野党は頑張れ!」とのコールに、ガッツポーズと笑顔で応えていました。

フランクフルトで「脱原発勇敢賞」の授賞式に出席

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菅直人は、ドイツのフランクフルト市とヘッセン州ナッサウ・プロテスタント教会の協力のもと、再生可能エネルギーに特化した市民電力会社の「シェーナウ電力会社(EWS)」から「脱原発勇敢賞」を受賞しました。菅の福島原発事故への対応以降、これまでの日本と世界の脱原発への貢献と自然エネルギーの発展への努力に対する授賞式は 4 月 30 日にフランクフルト旧市庁舎レーマーの皇帝の間で行われました。

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バーテンビュルテンブルグ州の黒い森にあるシェーナウ電力会社(EWS)は、チェルノブイリ原発事故をきっかけに小さな町シェーナウのスラーデク夫妻たちが設立しました。脱原発運動から始まった、電力市場への市民参加を促して再生可能エネルギーの発展を目指す「社会的企業」です。役員のゼバスチャン・スラーデク氏は、「日本での脱原発への転換と自然エネルギーの発展を目指す市民と連帯して勇気づけたい」と述べました。

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受賞式では、ナッサウ・プロテスタント教会のデトレフ・クノッヘ牧師さんら各セクターの代表から熱い称賛のメッセージおよび今後のいち早い(日本での)脱原発の実現と自然エネルギー発展への期待と激励が続きました。そして、2002年にドイツの脱原発法を施行した環境・原子炉安全大臣のユルゲン・トリッティーン議員(緑の党)からも力強い祝辞をいただきました。

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トリティーンさんは、「脱原発を目指す私たちは、グローバルな『原子力ムラ』に見切りをつけねばなりません。この賞は、勇気をもって政治権力(首相の座)を失う代償を払ってまでも『原子力ムラ』に挑んだ闘士に対する敬意の印です」と言ってくれました。菅は「脱原発を進め、再エネで各国がエネルギーの自給ができるようになれば資源をめぐる国際紛争をなくすことができます。」と述べて、原発ゼロの実現と自然エネルギーの発展に全力を挙げると約束しました。

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フランクフルト市が提供してくれた、特別な機会にしか使うことが許されないという歴史と伝統ある「皇帝の間」。300人もの参加者で埋め尽くされた旧市庁舎に響いた荘厳なピアノも素晴らしいものでした。菅の受賞スピーチに対するスタンディング・オベーションと温かい熱烈な拍手に、今後の脱原発活動と自然エネルギーの普及に向けて大きな勇気をもらいました。

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再エネ市民電力会社「シェーナウ電力会社」を訪問

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菅直人は、4月29日に再生可能エネルギー専門の「シェーナウ電力会社(EWS)」を訪問しました。EWSは、ドイツ南部の黒い森の小さな町シェーナウにある市民電力会社です。1986年のチェルノブイリ原発事故をきっかけに、「原子力のない社会を自分たちの手で実現しよう」と市民たちが設立しました。

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EWSの創業者スラーデク夫妻の息子で役員のセバスチャン氏が、会社の歴史から現在の経営状況まで詳しく説明してくれました。1997年にシェーナウの1700軒に電力供給を開始。1998年の電力自由化を受けて急成長。現在では全ドイツ16万世帯の顧客に自然エネルギーによる電気を供給しています。

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EWS創業者のウルズラ・スラーデクさんは、2011年に環境のノーベル賞とも呼ばれている「ゴールドマン環境賞」を受賞。シェーナウ電力では、供給電力量の8割をノルウェイの水力発電所から仕入れて、他を風力や太陽光発電に限ることで自然エネルギー由来の電力供給を可能にしているそうです。

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脱原発運動から始まったシェーナウ電力。今や家庭用だけでなく大手チョコレート会社「リッター」や全国チェーンのオーガニックスーパー「アルナトゥーラ」などにも自然エネルギーを供給。セバスチャン氏ら関係者は、日本にもシェーナウのような企業ができるお手伝いをしたいと話していました。

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東電社長に3/11のメルトダウンに関して質問

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菅直人は、4月19日(火)の環境委員会で東電の廣瀬社長、丸川環境大臣、田中規制委員長に質問しました。この間の調査で、東電は2011年の福島事故当日の17時過ぎには非常に重要な「1号機内の核燃料が約1時間後にメルトダウンする可能性」を予測していたにも関わらず、政府に報告していなかったことが判明しました。菅は、この件について東電の廣瀬社長に質問しました。そして、余震の続く熊本地震を受けて川内原発の稼働停止についても質問しました。

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菅は、最初に自身が総理大臣として巨大地震によって激甚な事故を起こす可能性があることを理由に浜岡原発の稼働を止めたことを紹介。その実例を元に、安部内閣の閣僚のひとりとして熊本地震の影響を多くの人が心配している稼働中の川内原発(鹿児島)を停止するつもりはないか丸川大臣に迫りました。大臣は、原子力規制委員会が必要に応じて原発の稼働停止を勧告する権限を持っていることを理由に、稼働の停止の判断はしないと答弁しました。

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廣瀬社長は、その直前に原子力災害対策法(原災法)の第15条に基づいて「炉心に注水ができなくなった」ことは報告したものの、「メルトダウンを予測していたこと」の報告がされなかったことに関しては、菅の指摘を認めました。そして、菅はそのことが原子力事業者の応急対応(主務大臣への報告)を義務付けた原災法の第25条に違反するのではないかと、原子力規制委員会の田中委員長に確認したところ、委員長はそのことを認めました。

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そして菅は、当時、2基の原発がメルトダウンの危機に陥っていて混乱していた現場から、重大情報が首相官邸にも(福島県にも)伝えられなかったことを批判しているのではないこと。でも、地域住民の避難計画を策定する際の最も重要な情報が官邸に伝わっていなかったことが、5年経って初めて明らかになったことから、あの福島原発事故の徹底的な検証がまだまだ十分ではないことを指摘。改めて国会事故調のような調査の必要性を主張して質問を終えました。

【衆議院インターネット審議中継】2016年4月19日


ハンブルグ「原子力でない電力の朗読会」で講演

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菅直人は、ドイツのハンブルグで3月23日に開催された「原子力で発電された電力のない読書、再生可能エネルギー朗読の日々」という脱原発文学フェスティバルに招待されて講演しました。このイベントは、2010年にノーベル文学賞受賞者などの文化人たちが中心となって立ち上げられました。主催のNPO「皆のための文化(Kultur fur Alle!)」が手作りで続けている市民運動のようなイベントです。(※以下のリンクに講演会の映像も)http://www.lesen-ohne-atomstrom.de

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以前は大手電力会社が資金提供したヨーロッパ最大規模の原子力産業PRイベント「ヴァッテンファル朗読の日々」がありました。これに対して「もうひとつのノーベル賞(ライトライブリフッド賞)」の設立者であり、このイベントの後援者で名誉総裁でもあるヤコブ・フォン・ユクスキュルさんらが「文化の濫用とグリーンウォッシング」であると厳しく批判。その結果、原発企業のイベントが中止になり、代わりにこのイベントが生まれました。

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講演会は、300人の会場に入りきれない聴衆200人が隣の部屋でネット中継を見るぐらいの大盛況。菅の講演中には何度も拍手が起こり、最後は割れんばかりの拍手喝采!講演後の、モニカ・グリーファンさんによる公開インタビューも盛り上がりました。グリーンピース・ドイツの創設者で、シュレーダー元首相がニーダーザクセン州首相の時に州環境大臣を8年勤め、その後に社民党の国会議員を11年間勤めた彼女は、現在も同州の最終処分場に関する委員を勤めています。

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菅はこの講演に先立って、このイベントの後援者であるヤコブさんやスポンサーの大手通販企業オットー社の創業者ミヒャエル・オットーさんらと「世界未来協議会(WFC)」で懇談。WFCは、2007年にヤコブさんが設立した財団で、持続可能な開発や社会正義を政治に反映させることを目的に活動。現在、世界の再生可能エネルギー100%化が中心課題で、国連や各国政府や議会に提案やアドバイスをしています。http://www.worldfuturecouncil.org/

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そして、廃棄物でできた「エネルギー山」を視察。この山は、第2次大戦後に残ったガレキ、その後は家庭のゴミ、建設工事残材、産業廃棄物などを堆積させてできたものです。その後、この山に風車と太陽光パネルを設置。堆積廃棄物から発せられるメタンガスも回収して利用。こうして廃棄物の堆積場を、再生可能エネルギーパーク化しました。案内してくれたのは、ハンブルク州の環境エネルギー大臣(緑の党)イェンス・ケルスタンさんでした。

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菅は、ボートに乗ってハンブルグ港も視察しました。国際港であるハンブルク港は核技術輸送の拠点でもあります。2003年3月、停泊中の核技術輸送船で火災が発生。同船には原発核燃料が搭載されていて、消防隊数百人が消火作業に当って大惨事を逃れました。現在でも核技術輸送船はほぼ毎週、ハンブルク港に入港しています。今年のイベントは、「核技術輸送船の入港を止める」がテーマです。イベント主催者のフランク・オットーさんらにご案内いただきました。

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【NDR(北ドイツ公共テレビ)】03/23/2016 
Hamburg Journal – Japan’s ex-premier visits
2011年3月の福島原発事故の際、日本の首相だった菅直人氏を「原子力で発電された電力のない読書」が招待。
http://www.ndr.de/fernsehen/sendungen/hamburg_journal/Japans-Ex-Premier-zu-Gast,hamj46984.html

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【Hamburger Morgenpost(ハンブルグ モルゲンポスト紙)】03/24/2016

Japan’s ex-premier in Hamburg Naoto Kan: “The world must give up nuclear power”
日本の元首相菅直人氏がハンブルグを訪問:世界は脱原発へ向かうべきだ
http://www.mopo.de/hamburg/politik/japans-ex-premier-in-hamburg-naoto-kan—die-welt-muss-die-atomkraft-aufgeben–23776932

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チューリッヒの「脱原発会議2016」で講演
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3月20日~26日の1週間、菅直人は招聘されたチューリッヒ・ハンブルグ・ベルリンで開催された脱原発に関する国際会議やイベントなどに参加しました。チューリッヒでは、再生可能エネルギーに関してはスイスを代表する「スイスエネルギー財団(SES)」が3月21日に開催した「Nuclear Phaseout Congress (脱原発会議)2016」で講演しました。2011年の福島原発事故の後、スイスでは新規の原発は建設しないことを法律で決めました。

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現在稼働している原発は5基。そのうちベツナウ原発は世界で一番古いで1969年に建設された原発です。スイスの原発は40年を超えるものが多く、老朽化した原発が問題になっていますが、連邦議会は原発の寿命に制限を設けないことを決定しました。そのためこの秋には原発の寿命を45年に制限することなどを目指す国民投票が行われます。会場では、同69年に製造されたドイツ車オペルを展示。エンジンなど技術や車体がいかに古くなって陳腐化しているかをアピール。

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菅は、5年が経った福島原発事故の「最悪のシナリオ」では、東京を含む250km圏内5000万人が避難せざるを得ない大惨事の可能性があったことなどを伝えました。会議には隣国フランスや各国から専門家が大集合。福島原発事故当時のアメリカの元NRC(原子力規制委員会)委員長のグレゴリー・ヤツコさん。ドイツ緑の党元環境大臣で2002年の脱原発政策を導入したユルゲン・トリティーンさん。そして首相として2011年の福島原発事故の陣頭指揮を執った菅直人。
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この日米独の脱原発を象徴する3人が、原発がいかにリスクもコストも高い時代遅れなものかを力説しました。同時に今年初めて風力発電が原発による発電を上回ったことなどを紹介。この秋に、スイスで行われるエネルギー政策に関する国民投票に向けて議論を脱原発に引っ張りました。会議では、参加した専門家たちからフランスやイギリスのように原発維持を決めている国でも採算が合わないという理由で、原発の新設が難航しているという報告もありました。

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スイスの首都ベルン市では、2010年の住民投票によって2039年までに市の所有するエネルギー公社が生産、売買する電力を100%再生可能エネルギーにする法案が可決されたそうです。スイスエネルギー財団は、40年前に脱原発運動を始めたグループが作ったシンクタンク。街頭での抗議集会やデモなどを行ってきた団体が、専門家や政治家など世界のリーダーを集めて国や自治体のエネルギー政策(脱原発政策)に対して政策提言していることに感銘を受けました。

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日時:3月21日 スイス(チューリッヒ)
会議:脱原発国際会議2016
主催:スイスエネルギー財団
Nuclear Phaseout Congress 2016(ドイツ語)
http://www.energiestiftung.ch/service/fachtagungen/fachtagung16/referate/
【Blick】21 March 2016(※スイスを代表するドイツ語紙)

Japans Ex-Premier Naoto Kan über den Super-Gau und Gefahren für die Schweiz(日本の元首相菅直人氏がスイスにおける原発事故のリスクを語る)
http://www.blick.ch/news/wirtschaft/japans-ex-premier-naoto-kan-ueber-den-super-gau-und-gefahren-fuer-die-schweiz-beznau-ist-noch-aelter-als-fukushima-id4830352.html

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再稼働反対!国会・首相官邸前抗議デモでスピーチ
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福島原発事故から5年目の3月11日は、冷え込みの厳しい寒い夜になりました。2012年6月末の大飯原発再稼働に反対する20万人デモ以降、4年間にわたって毎週金曜日の官邸前デモを続けてきた首都圏反原連。菅直人は、多くの参加者やスピーカーの皆さんと共に今回の抗議デモの最後にスピーチしました。

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菅は原発事故当時の首相として、「最悪のシナリオ」では東京を含めた福島原発から250キロ圏内に住む約5000万人が避難しなければならない事態になる恐れもあったが、紙一重で回避されたこと。それなのに、原発を再稼働するのはあり得ないことを訴えました。これは、ヨーロッパやアメリカ、アジアなど世界各国に呼ばれて講演する際にも必ず伝えている内容です。

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デモには、福島県双葉町から5年が過ぎた今なお避難生活を続けている女性や東電の勝俣元会長ら3人が強制起訴されるまで5年間も活動を続けてきた福島原発告訴団の副代表、野党5党から各党を代表して政治家の皆さん。企業経営者や大学教授など多くのセクターからの参加者がスピーチしました。

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菅は、3月9日に大津地裁による高浜原発に対する稼働中の原発に対しては初めての運転を差し止める仮処分決定が出たことなどを受けて、「これらの成果は長年地道に原発の再稼働に反対する抗議活動を続けてきた皆さんの力によるものだ」と訴えました。デモには、国際環境NGO「FoEドイツ」から代表らが来日して連帯のスピーチをしていました。

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「安倍政権NO!大行進 民主主義を取り戻せ」に参加
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2月14日に東京で「安倍政権NO!☆0214大行進in渋谷」と題したイベントとデモが開催されました。主催は、安倍政権による安全保障政策や原発再稼働、格差の拡大などに反対する25の市民団体です。学生団体「SEALDs(シールズ)」や「首都圏反原発連合」などが事務局を担当。代々木公園で集会を開催し、約4千人が参加。

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その後の渋谷や原宿の目抜き通りを歩いたデモには約1万人が参加しました。渋谷デモに出発する前のけやき並木通りの集会では「市民連合」の中野晃一教授やSEALDsの諏訪原君が発言。菅は民主党を代表してあいさつしました。「今日は、岡田代表に言われて来ている。このことが(野党共闘)に対する党の姿勢が進んでいることだと思って欲しい」とスピーチしました。

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共産党の小池議員も、「菅さんが民主党の代表として参加したと言われた。今週、野党5党が共同で安保法の廃止法案を国会に提出することになっている」とあいさつして、大きな拍手を受けていました。全員のスピーチの後に湧き上がった「野党は共闘!」のコールに、野党5党を代表して参加した議員は手を固く握って応えていました。

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集会の後に、参加者約1万人が14の梯団に分かれて渋谷・原宿の繁華街をデモ行進しました。当日の朝まで強い風と小雨が降っていましたが、幸いにもお昼までには暑いぐらいの晴天に。参加者は「安倍政権NO!」「野党は共闘」などのカードを掲げて、バレンタインデーで賑わう渋谷と原宿の街を歩きました。野党5党の代表者も「野党は共闘」のポスターを掲げて一緒に歩きました。

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デモを先導したサウンドカーでは、SEALDsのラッパーUSDこと牛田君や橋本紅子さんが音楽をバックにコール。「渋谷の皆さん、私達は安倍政権に反対しています!」。また、昨年夏の安保法案に反対する国会前デモで12万人が叫んだ「民主主義ってなんだ!」「これだ!」「安保法制、絶対反対!」「選挙に行こうよ!」「安倍は辞めろ!」のコールが渋谷と原宿の街に響きました。

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高額の奨学金による借金を背負う学生が多いことから、「学費を下げろ!」「生活保障に税金使え!」の新コールも。野党を代表して最後まで歩いた国会議員たちには「野党は共闘!」「野党は頑張れ!」のコールが。渋谷も原宿も、デモの参加者が若いだけに沿道の反応も好意的。沿道から手を振ってくれる歩行者も。高校生たちの「T-n’s SOWL」も参加したこのデモ。春めいた青空に、新しい政治への希望を感じました。
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脱原発イベント@日比谷野外音楽堂でスピーチ
※菅事務所ブログより転載(著者:郡山昌也)

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菅直人は、12月5日に日比谷野外音楽堂で開催された首都圏反原連主催の脱原発イベントでスピーチしました。『KEEP CALM AND NO NUKES 反原発★1206銀座大行進』のテーマは「理不尽な再稼働にもひるまず、原発反対、エネルギー政策の転換の大きな声を年末に銀座で!」。 

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菅は、この夏に再稼働を強行された鹿児島の川内原発や来年に再稼働が狙われている愛媛の伊方原発に反対して、現地の集会で抗議する声をあげてきました。 

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前半は、今年の国会で暴力的に強行採決された安保法制に反対した「学者の会」から上智大学教授の中野晃一さんや小林節さんなどがスピーチ。経済界からは城南信用金庫元理事長の吉原毅さんも参加。

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「原発は経済原則から言っても成立しない」。中野さんは「安保法制の反対運動の出発点に脱原発運動があった」。小林節さんは「原発は終わっている。野党は結集して来年の衆参議院選挙を勝って政権交代を成し遂げてほしい」と訴えました。 

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後半は野党5党の国会議員がスピーチ。トップバッターの菅は「1989年の参院選で野党の統一候補が1人区で23勝3敗。自民党は惨敗し、参議院で与野党逆転が実現。1993年の政権交代につながった。今度の参議院選でも30対2議席くらいの結果を出しましょう!」 

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社民党党首の吉田忠智さんは「福島原発事故の時は菅直人政権だったことで、自民党は事故に対して他人事の態度。しかし一番原発を推進してきたのは自民党じゃないか」と批判し、野党協力を約束。会場からは「野党は共闘!」のコールが起こりました。 

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15時半ごろに、日比谷公園・霞門から銀座に向けてデモ行進がスタート!「川内原発・伊方原発、再稼働反対!」とシュプレヒコール。集会でも「2日続けて、安倍政権にNO!を突きつけましょう」とあいさつしたSEALDsの牛田君。 

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サウンドカーからは、東電本社前などを通過しながらラップで「自治体は同意を急ぐな!」「30キロ圏内は合意得るべきだ」「広域避難計画を検証!」「テロで狙われたらどうすんだ!」と参加者と一緒に強く抗議&アピールしました。 

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「議員生活35周年と出版記念の集い」を開催
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菅直人事務所は、12月3日に菅の衆議院議員生活35周年と『総理とお遍路』の出版記念パーティー(SEALDsシンポジウム)をホテルニューオータニで開催しました。会には、菅の活動を長年にわたって支援してくださっている地元および各界の皆さんがご参集くださいました。 

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元参議院議長の江田五月さんを筆頭に民主党政調副会長の辻元清美さんら国会議員の皆さんや自治体議員の皆さん、企業関係者やジャーナリスト、弁護士や作家、大学教授からNGO関係者まで幅広い皆さんにご参加いただきました。 

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「議員生活35周年&出版記念パーティー」に先だって、今国会で強行採決された「安保法制」への抗議デモで活躍したSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)の若者と民主党の気鋭の若手議員によるシンポジウムを開催しました。 

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テーマは「日本の政治の未来を語る」。コーディネーターは慶応義塾大学教授の小熊英二さん。SEALDsは、労働組合などで構成する「総がかり行動」と一緒に「安保法制」に反対する8月30日の国会議事堂前デモで12万人を集めました。 

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シンポジウムの参加者は民主党から玉木雄一郎さん(選挙対策委員長代理)と山尾志桜里さん(18歳選挙権PT事務局長)。SEALDsからは、筑波大学院生の諏訪原健さんと国際基督教大学4年の栗栖由喜さんの4人がパネラーに。 

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冒頭にシールズのふたりから、学生たちが直面している切実な問題として「(金利の高い)奨学金」の話。そして、この夏の国会前デモの体験から、立憲主義や民主主義が無視された安保法案と来年の参院選に向けた野党共闘などについて。 

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学生からの発言を受けて、民主党の若手ふたりからコメント。それぞれの問題において「当事者」である学生や若者が、国会前デモなどでしっかりした内容のスピーチなどで「声を上げること」には大きな意味と社会的な影響力があること。 

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若い人たちにも、選挙や政策作りにも政党と一緒になって参加してほしいこと。18歳以上の若者たちの声を集めて、公開討論会の開催や参加を進めてもらうことで、奨学金や安保法制の問題解決に向けて動いて行こうと呼びかけました。 

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 ※このシンポジウムの詳しいレポートは、『市民政治レポート』2016年1月号に掲載されますのでご覧ください。市民政治レポート2016年1月号


チェルノブイリ原発を視察
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10月19日、キエフのホテルを午前9時に出発し、10時45分ごろチェルノブイリ原発から30キロの検問所に到着。そして30キロ圏の内側の原発から10キロ程度離れたチェルノブイリ市内を視察。現在は原発関係者だけが週の半分程度滞在する町。ガイドしてくれたのは事故後に生まれた若者だった。次にチェルノブイリ原発から3キロにあるプリピャチ市に入る。1970年にチェルノブイリ原発の職員の町として建設された。事故発生の翌日住民は全員避難。現在も住民は一人もいないゴーストタウン。いたるところに木が生えて、無人の建物が森の中に立っているように見える。近くには開園直前に事故が起きて使われなかった遊園地の観覧車がさびて無残な姿をさらしていた。
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そしていよいよチェルノブイリ原発の敷地内に入る。爆発した4号機に加え、その後も稼働し、今は停止している1,2,3号機そして事故当時建設中だった5,6号機が敷地内に並んでいる。4号機のすぐそばに視察用の施設がある。窓から3号機、4号機が一体の建物が見え、爆発した4号機の部分は石棺で覆われている。そして4号機の石棺部分をさらに上から覆うための巨大な鋼鉄製のドームが4号機に隣接した場所で建設されている。2017年には完成し、4号機の部分を覆うように移動されるという。
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4号機の内部は視察用の施設に、内部が分かるように開閉できる原発の模型が展示されている。専門の人から詳しく説明を受ける。1986年、4月26日午前1時、4号機は突然大爆発を起こした。3000トンの重さの原子炉上部が30メートル跳ね上がり、90度回って落下。同時に火災が発生。消火に当った職員と消防士が数十人が最初の犠牲者となった。

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チェルノブイリ原発はソ連が独自に開発した黒鉛炉で、福島原発の軽水炉とは大きく構造が違う。福島原発事故は地震津波に対する備えが不十分で、全電源が喪失し、さらに冷却機能が停止し、メルトダウン、メルトスルーが発生し、メルトダウンの過程で発生した水素が外に漏れて水素爆発を起こした。チェルノブイリ原発では人為ミスで核分裂反応が暴走し、一瞬にして爆発し、放射性物質が飛び散った。いずれも人災といえる。
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窓の外に本物の4号機を見ながら、その内側の状況を現物模型で詳しく説明を受けた。通常の火力発電所なら、どんな事故でも放射能は発生しないので、事故の影響が長期に及ぶ事はない。しかし、チェルノブイリ事故から今年で29年、30キロ圏は許可を受けた人以外は立ち入り禁止。事故を起こした原発は石棺から放射能が漏れだしているため巨大なカバーを国際的な支援で建設中。原発自体の廃炉にはまだとりかかれていない。カバーの有効期間は100年と想定され、その間に廃炉作業を進めたいと言うが、展望は全く立っていないようだ。
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福島原発事故も全く同じだ。来年3月で事故から5年。今回案内してくれたウクライナの若いガイドのように、事故発生後に生まれた人に廃炉作業を託するようになるだろう。現在は原発建設を進めた責任ある人たちの多く健在だ。私を含め、その世代が責任を持って脱原発を実現し、これ以上次の世代に放射能被曝の危険を残すべきではない事を改めて強く感じた。(菅直人) 


原子力問題調査特別委員会で IAEA報告書への質問

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IAEA(国際原子力機関)は、8月31日に福島原発事故の最終報告書を公表しました。報告書は「日本では原発が安全という思い込みが浸透していた」と指摘。事故対応の備えが不十分だったと分析しています。菅はこの報告書を受けて、9月3日に開催された原子力問題調査特別委員会で経済産業副大臣の高木陽介議員と東京電力社長の廣瀬直己氏に質問しました。 

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菅は高木副大臣に対して、自分も福島原発事故が起きるまでは「日本の原発は安全で過酷事故は起きない」と思っていたが、そのことを反省していることを伝えました。同時に、最近の安倍政権は経産省の対応を含めて、再び「福島のような原発事故は起きない」ことを前提に川内原発の再稼働が象徴する原発政策を進めているように見受けられること。原発の安全神話が再度復活してきていることを指摘しました。 

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東京電力の廣瀬社長には、政府事故調査委員会の調書について、東電関係者は故吉田所長の調書以外は当時の社長を含む幹部の調書が一切公開されていないことを指摘。福島原発事故の原因究明のためにも全面的に公開するべきだと迫りました。また、東電の「テレビ会議」の映像や一部音声について公開されていない3月11日の映像(事故発生から24時間分)も全面的に公開する必要があると思うがどうかと質問しました。 

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廣瀬社長は、この質問に対して「私どもは、メディアの方々中心に、事故直後から一カ月の間のビデオを全部公開させていただいております」「事故からたくさんを学ばなければいけませんし、これから世界中の原子力の安全にも生かしていただきたいというのが、事故を起こしてしまった我々のせめてものできることだと思っておりますので(中略)、世界で共有していただきたいというふうに考えております」と答えました。 

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菅はこの答弁を受けて、その公開されているビデオをメディアや国会議員が見たいと言ったら見られるということかと確認しました。すると廣瀬社長は「ご希望があればそういった形にすることはできると思います」と応じました。そして高木副大臣にも「情報公開の徹底を指示している」ことを確認したところ、東電は信頼を勝ち得るためにしっかり情報公開していくことが最も肝要であると考えていると答えました。 

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この度の、東電廣瀬社長による答弁は、あの福島原発事故から4年半が経つのに、事故の最も重要な情報(『東電テレビ会議』の映像や音声)が秘匿されているという異常な状況が変わるきっかけにつながる非常に重要な答弁です。この答弁に基づいて、当然公開されるべきなのに隠されてきた福島原発事故に関する情報を、できるだけ公開してもらうように働きかけます!この答弁は、以下のリンクからアーカイブ映像で見ることができます。 

 【衆議院インターネット審議中継】

原子力問題調査特別委員会

2015年9月3日 (木)「原子力問題に関する件」

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=45257&media_type=fp

【アワープラネットTV】

「東電テレビ会議 49時間の記録」※9/11(金)まで全編無料配信

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1972

【衆議院インターネット審議中継】


戦争法案廃案!全国100万人大行動の日比谷公園ステージで呼びかけ 
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『戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30国会10万人全国100万人大行動』が戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の主催で行われました。

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学生や若者たちSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)など、主催者発表で12万人が国会前やその周辺に集まり、全国200か所以上で安保法制に対する様々な抗議活動が同時開催されました。
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菅直人は、作家の落合恵子さんや佐高真さんらと街宣車上からあいさつ。日比谷公園霞門前に集まった数千人の人々に「830日を日本の新しい民主主義が始まる歴史的な日にしよう」と呼びかけました。
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国会前に移動し、国会前に集まった数万の人々と共に、若者たちの掛け声に合わせて「戦争法案を廃案に!」とコールを行いまた。
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川内原発ゲート前で再稼働反対の集会に参加DSC_0344

8/9の夜、菅直人は長崎で開催されたピースボート船上の平和イベント「被爆70年 ナガサキから未来へ」に参加。「福島原発事故の知られざる事実」などについて講演しました。船は10日の朝に博多港に到着。そこから朝一番の九州新幹線に飛び乗って、川内原発ゲート前で開催された「再稼働前日」の抗議集会に駆けつけました。再稼働は10日に予定されていましたが、整備上の問題などで11日にずれ込みました。 

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菅は、警察による厳重な警備う体制の中、街宣車の上から福島原発事故の際に首相として避難計画の不備から混乱を招いたとして「大変申し訳なかった」と謝罪。その上で「自治体の避難計画は依然として不十分だ」と指摘し「安全も確保されないで再稼働は認められない」と訴えました。また「川内原発を再稼働させる責任者は、原子力対策本部長(として法的に住民の避難に責任を持つ)の安倍首相であるはずだ」「その責任を(安全の保障はしないと明言している)原子力規制委員会の田中委員長に押し付けるのはおかしい」と渾身の抗議をしました。 

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菅はその後に、8/10の抗議集会が行われた久見崎海岸で、「川内原発へ行く基金」を立ち上げた作家の鎌田慧さんや広瀬隆さん、首都圏反原連のミサオ・レッドウルフさんや再稼働阻止ネットワークの柳田真さんらと炎天下の中、1時間以上の記者会見に同席しました。会見にはドイツ公共放送(ADR)や福島をはじめ全国のテレビや新聞社が詰めかけました。会見の最中に「九州電力が、翌8/11の10時半に川内原発の再稼働を決定した」とのニュースが飛び込み、参加者に緊張が走りました。 

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菅が発案した「川内原発へ行く基金」からは、約100人の参加者が東京から鹿児島に来る旅費をサポートしたと報告がありました。その基金で、若い学生たちも初めて川内原発の抗議活動に参加しました。その代表者3人も地元や全国各地の原発立地などから集まった参加者たちに続いて、街宣車の上からスピーチしました。http://sendaiikou.com/ 

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菅は記者会見の後、東京の経産省前テントから川内原発の再稼働を阻止するために久見崎海岸でテントを張ってこの抗議集会などの準備も手伝ってきた皆さんを激励に訪問しました。ここでも「川内原発へ行く基金」で参加した学生さんや、テントに泊まり込んで頑張っている皆さんと懇談。「ツイキャス」によるインタビューなどに1時間以上応えました。

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【南日本新聞】2015年8月11日

「原発ない日本を」菅元首相、薩摩川内で訴え

http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=68977

【西日本新聞】2015年8月11日

川内再稼働「中止を」 原発前で400人が抗議

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/187878

【産経新聞】2015年8月11日

緊迫のゲート前に菅直人元首相「亡国の政権だ!」

反対派VS警察、にらみ合い3時間

http://www.sankei.com/west/news/150811/wst1508110043-n1.html

【朝日新聞】2015年8月10日

川内原発で反対集会 菅元首相「安倍氏は亡国の総理」

http://www.asahi.com/articles/ASH8B3DYLH8BTLTB005.html

【テレビ朝日】2015年8月10日

川内原発、あす午前に再稼働へ 新規制基準で全国初

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000056480.html

【IWJ】2015年8月19日

問題だらけの川内原発が再稼働「免震重要棟も土台しかない。ベント施設も完成していない。住民の避難計画もない。これが原子力社会、核社会の本質だ」2000人超が抗議

https://www.youtube.com/watch?v=PJTGIk1NU5Y&feature=youtu.be

【The Guardian】11 August 2015

Japan restarts first nuclear reactor since Fukushima disaster

http://www.theguardian.com/environment/2015/aug/11/japan-restarts-first-nuclear-reactor-fukushima-disaster?CMP=share_btn_fb

【REUTERS】Aug 11, 2015

Japan restarts reactor in test of Abe’s nuclear policy

http://www.reuters.com/article/2015/08/11/us-japan-nuclear-restarts-idUSKCN0QF0YW20150811


SEALDs主催の安保法案に反対する街頭宣伝@渋谷

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6月27日(土)の渋谷駅ハチ公前広場で、学生たちによる安保法案に反対する街頭宣伝が開催されました。主催したのは「SEALDs(シールズ:自由と民主主義のための学生緊急行動)」。主要メンバーは、2013年末に安倍政権が秘密保護法を強行採決した時から、抗議の声をあげてきた学生を中心とした若者たちです。街頭宣伝の目的は、憲法違反の安保法案に対して若者が声をあげているというイメージを同世代の若者たちに届けること。 

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そして学者やアーティスト、安保法案に反対するすべての野党の政治家にも参加してもらい、危機的な状況であると広く社会に伝えることです。メンバーの学生たちは街宣車の上から、集まった3000人近い観衆に対して自分の言葉でしっかりと安保法案に反対する理由を伝えました。同世代の仲間たちの渾身のスピーチを聞いて泣いている女の子も…。菅は、直前の連絡ではありましたがシールズからの要請を受けて、この街宣が少しでも効果的なものになるようにと参加しました。 

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民主、維新、共産、社民、生活とすべての野党議員が参加したこの街宣で、菅は最後に演説しました。菅は「安倍さんは、おじいさんである岸信介元総理がやろうとしてできなかった『憲法改正』こそが自分の使命だと思い込んでいるのではないでしょうか。おじいさんのやり残したことをやるのが総理の仕事でしょうか?それよりも、日本の将来を考えて物事を進めるのが総理大臣ではないでしょうか?」と問いかけました。

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また、総理大臣の経験者として「俺が総理大臣だから何でも閣議決定で決めればいいというなら、私も総理大臣のときに何でも閣議決定して『明日から原発は停止する』と言っておけばよかったのでしょうか?」「内閣は総理が任命した大臣だけで構成されていて、言うことを聞かない大臣は総理がクビにして兼任することができます。つまり、最後は総理1人で閣議決定することもできるということです」 

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だからこそ「安倍さん1人でこの日本の将来を決めてはいけない。日本が戦争に巻き込まれれば当事者は10代、20代、そしてこれから生まれてくる人たちです。だから自分たちで将来を決めることが大事です」とスピーチ。最後に「安保法制を阻止させるようと立ち上がった皆さんが、日本の未来を決めてほしい」と訴えました。2016年夏の参院選からは、18歳以上が選挙権を持つことになるからです。 

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菅の演説の前にスピーチした、共産党の志位委員長と維新の会の初鹿弘明議員の3人が街宣車の上に並びました。そして聴衆からの大きな歓声に応えて、3人で手を取って固い握手を交わしました。このシーンはマスコミにも取り上げられて大きな反響を呼びました。多くは、野党が共闘して安保法案に反対して欲しいという賛同の声でしたが、維新の党の初鹿さんは党内を混乱させたとして厳重注意処分を受けることになってしまいました。
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菅はこの件について、マスコミからの取材に答えて「今の法案に意義を唱える人が集まって何がいけないのか。私には理解できない。両氏との握手も『みなさんも私たちも一緒に頑張りましょう』とアピールするため。それ自体はごく自然なことだった」と答えました。

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2/3を超える議席を持つ自公政権が、この憲法違反の「戦争法案」とも言われる法案を強行採決してくる可能性も高まる状況の中、野党は一致協力して反対していく必要があります。菅は野党間の協力を進めると同時に、安保法制の問題点を広く伝えるために、実務家や専門家による講演会なども開催していきます。

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【毎日新聞】2015年6月27日

安保関連法案:大勢の市民を前に、学生ら反対訴え 渋谷

http://mainichi.jp/graph/2015/06/28/20150628k0000m040054000c/002.html

【朝日新聞】2015年6月28日

ハチ公前で安保法案反対集会 大学生ら数千人

http://www.asahi.com/articles/ASH6W65XSH6WUTIL01K.html

【東京新聞】2015年6月28日

安保法案反対 渋谷学生デモ 「若者沈黙破ろう」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015062802000124.html

【毎日新聞】2015年06月29日

維新:初鹿議員の処分検討 安保法案反対イベント参加で

http://mainichi.jp/select/news/20150630k0000m010015000c.html

【IWJ】2015/06/27

“ジャック”された渋谷ハチ公前、若者らが戦争立法に「No!」――

「なんで『法律を守れ』なんて渋谷のど真ん中で言わなきゃいけないんだよ!」

民主、維新、共産、社民、生活の野党議員も集結!

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250840

【YouTube】2015年6月27日

SEALDs「戦争法案に反対するハチ公前アピール街宣」菅直人 民主党衆議院議員

https://www.youtube.com/watch?v=cCudWhJzuXY


アジアンリーダーシップ会議(ALC)@韓国で講演

朝鮮日報

5月19日~20日に韓国のソウル(新羅ホテル)で「第6回アジアンリーダーシップコンファレンス(ALC)」(主催:朝鮮日報社)が開催されました。ALCは世界各国の政界、学会、官界、産業界から地域の壁を越えて、世界のリーダーたちの知恵と経験を一同に集めて、世界平和と人類の持続的繁栄のため人的交流と提案をアジアから発信していくために2005年に始まった会議です。菅直人は、元総理大臣として招聘されて19日に参加しました。http://www.alcchosun.com/

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今年のALCは、終戦70周年(国連創立70周年)および日韓国交樹立50周年を記念して「東北アジアの平和と繁栄ー私たちの人生を変える新たな力」がテーマ。アジアをはじめ世界の平和と繁栄に貢献することが目標です。菅は、初日の開会式に続く最初のセッション「終戦70周年、平和と繁栄のリーダーシップ」でスピーチしました。日本からは、これまでに福田元総理や鳩山元総理も参加しています。戦後70年の節目の今年は、最終日の20日に「村山談話」の村山元総理も参加して、スピーチされました。

朝鮮日報VIP写真

スピーカーは、主要メンバーだけでも韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長、インド首相のナレンドラ・モディ氏。元中国国務委員の唐家セン氏、元アメリカ国防長官のチャック・ヘーゲル氏、元ドイツ大統領のホルスト・ケーラー氏、元タイ首相のタクシン・チナワット氏、カタール王妃のシェイカ・モーザ氏、アリババ社創業者のジャック・マー氏、コロンビア大学地球研究所所長のジェフリー・サックス氏などと豪華メンバーでした。http://www.alcchosun.com/?c=user&mcd=2015en_sub03_02

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菅は、各国の元首や首脳外交の経験者たちによる政治·外交安保分野のセッション「終戦70周年、平和と繁栄のリーダーシップ」のパネリストとして講演しました。2010 年に菅内閣は、日韓併合 100 年に当たり痛切な反省と心からのお詫びを表明する「菅談話」を閣議決定。日本政府が保管していた『朝鮮王朝儀軌』等の貴重な図書を引き渡しました。菅は、戦後70周年に閣議決定される総理談話は菅談話や村山談話を踏襲したものであるべきだと述べました。(※菅談話:内閣総理大臣談話 2010年8月10日)http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201008/10danwa.html

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そして首相として福島原発事故の対応に陣頭指揮を執った経験から、「アジアにおける原発の存在はアジアの持続的繁栄にとって大きなリスクである」こと。また、「原発事故のリスクの大きさは戦争に匹敵する」ことなどを強調しました。今後は、日中韓を中心にアジアで太陽·風力などの自然エネルギーを使うシステムに変えていくよう国際的に協力する必要があること。脱原発の実現と自然エネルギーの振興が、アジアの平和と繁栄のために重要であることを訴えました。

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2千年来の歴史的なつながりを持ち、伝統的に政治・経済や文化・芸術などでも影響し合ってきた日本と韓国。日韓の国交正常化50年の今年は、両国にとって大事な1年です。この会議のホストとして歓迎のスピーチをした朴槿恵(パククネ)大統領。その後、退席される際に、菅と朴大統領がにこやかに握手を交わしました。 

朝鮮日報(菅元総理、ヘーゲル元米国防長官)

The 6th Asian Leadership Conference (ALC 2015)

http://www.alcchosun.com/?ln=en

ALC 2015 Photo Gallery

http://www.alcchosun.com/?c=user&bbs_cate=0001&ln=en&mcd=2015en_sub04_03

【朝鮮日報】2015年5月20日

分断の鉄条網クリアなれば、アジアが開かれる

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2015/05/20/2015052000210.html

【朝鮮日報】2015年5年20日

菅直人「植民支配痛切な反省」、 ケーラー「統一費用問わないでください」

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2015/05/20/2015052000258.html

 

鹿児島県南大隅町で「福島原発事故の真実」講演

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菅直人は、「南大隅の自然を守る会(代表:肥後隆志)」の依頼を受けて、5月16日に鹿児島県南大隅町の文化ホールで「福島原発事故の真実」について講演しました。今回の講演会は、南大隅町の皆様に総理大臣として福島原発事故の陣頭指揮にあたった菅の経験を直接伝えてもらいたいという趣旨で催されました。 

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菅は、当時を振り返って最悪のシナリオでは東京を含む250キロ圏内の5000万人が長期間にわたって避難しないといけないような甚大な事故になる可能性があったことなどを伝えました。南大隅町は大隅半島の南端に位置し、風光明媚で温暖な地域で年間を通じて様々な農産物が栽培できる恵まれた場所にあります。 

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その一方で、南大隅町は高齢化県内一の町であり町民所得はほぼ県内最下位で基幹産業もなくこれまで経済の多くを公共事業に依存してきたそうです。「守る会」によれば、鹿児島県の大隅半島は日本の食糧基地という位置づけで地域振興を図って然るべきなのに首長が核関連施設の誘致に動いたこともあるそうです。そして南大隅の住民の多くは今でも福島原発事故を対岸の火事と思っているといいます。 

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菅は約300人の参加者に対して福島原発事故の被害の深刻さを伝え、自然エネルギーへの転換を訴えました。講演後には、参加者の皆さんから熱心な多くの質問がありました。脱原発を表明することで、職場などで隠然たる圧力を受けることがあると話してくれた参加者からは、菅の率直な想いを伝えた講演を聞いて勇気づけられたと言っていただきました。 

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朝日新聞によれば、南大隅町では2007年に原発の使用済み核燃料の再処理で出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場を誘致する話が浮上しました。2013年には、TBSの報道などにより、当時の町長が核廃棄物の処分場誘致を第3者に委任したことが問題化しました。 

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菅は会場からの委任状問題に関する質問を受けて、町民にとって重要なことを勝手に委任するようなことは民主主義の根本に関わると答えました。講演の翌日、菅は「守る会」の皆さんに案内してもらい、核廃棄物の処分場予定地とされた地区を視察しました。 


【朝日新聞】2015年5月17日

鹿児島)菅元首相、「脱原発」訴える 南大隅で講演
http://www.asahi.com/articles/ASH5J5V6DH5JTLTB00N.html


原子力問題調査特別委員会で高浜原発に関して質問


福井地裁は4月14日に、関西電力高浜原発3・4号機の「運転差し止め仮処分決定」を出しました。樋口英明裁判長は、その再稼働に関して住民の訴えを認め、実質的に再稼働を禁じる画期的な決定を下したのです。しかも、原子力規制委員会の新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性を欠く」と指摘しました。ところが原子力規制委員会の田中俊一委員長は、その決定文に対して記者会見や国会答弁で「事実誤認がある」と述べてこの仮処分決定について批判しています。 


この発言を受けて、安倍総理も4月16日の衆議院本会議で「福井地裁の仮処分決定の内容については、田中規制委員長からその判断の前提となる幾つかの点で事実誤認があり、新規制基準や審査内容が十分に理解されていないのではないかとの明確な見解が示されています。」と答弁しています。安倍政権は、田中委員長の「事実誤認」発言を使って裁判所の決定が間違っているような印象を与えて、再稼働を「粛々と進める」つもりです。


田中委員長は、決定文の①外部電源と非常用電源、②給水設備と冷却設備、③基準地震動と入倉レシピの3点について事実誤認だと指摘しています。菅直人は、4月23日に衆議院分館第13 委員室で開催された衆議院の原子力問題調査特別委員会で、この3点について「事実誤認とは言えない」という観点から質問しました。この委員会での質疑を、全国の原発差止裁判に関わってきた河合弘之弁護士と海渡雄一弁護士が傍聴しました。


質疑では、菅が具体的に裁判所の決定のどの部分が事実誤認か問いました。それに対して田中委員長は「あらゆることを考えて新規制基準に沿って審査している」。「それが理解されれば裁判所の決定のような批判は出ないはず」と答弁。新規制基準のことを批判するのは理解していないからで、事実を誤認しているからだと述べました。


今回の裁判所が指摘した最も重要な点は、4つの大陸プレートがせめぎ合う世界で最も地震の多い日本であることを考えれば「原子力規制委員会の新規制基準とそれに基づく審査は甘い」のではないか、という点です。田中委員長は、その問いには正面から答えず唯我独尊の論理を述べるだけでした。


※委員会の議事録は「国会会議録検索システム」から

お読みいただけます(PDFのP11~P14)。

http://kaigi.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_list.cgi?SESSION=29080&SAVED_RID=1&MODE=1&DTOTAL=1&DMY=29774

※質疑の様子は「衆議院インターネット中継」のビデオ

ライブラリーにアーカイブされています。ぜひご覧ください。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=44741&media_type


原発から安全な東アジアを目指す日韓交流

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3月17日~19日の3日間、菅直人は福島原発事故から4年になることを受けて韓国で開催された「原発から安全な東アジアを目指す日韓交流企画」に招聘されました。菅は、昨年10月にも江原道の平昌(ピョンチャン)で開催された国連の生物多様性会議で講演しましたが、今回は釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)、慶州(キョンジュ)、ソウルの4都市を回って講演ツアーを行いました。初日の釜山での講演は、いっぱいの人で会場が熱気であふれました。参加者は、大学教授など学術関係者や元海洋省大臣などの有力政治家、環境NGOなどの市民運動、YMCAなどキリスト教関係者の皆さん、そしてたくさんのメディアが取材に詰めかけました。 

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慶尚南道の釜山と蔚山の間にある「古里(コリ)原発」と慶尚北道の慶州と蔚山の間にある「月城(ウォルソン)原発」。どちらも耐用年数の30年を過ぎた後に10年間の稼働延長を認められた老朽原発です。月城原発はこの2月に10年の延長が決まったばかりで、古里原発は6月に更に10年の再延長が検討されています。この講演ツアーを主催したのは、脱原発を進める韓国を代表する環境NGOの「環境運動連合」や市民運動の幅広い連合体「古里1号機釜山凡市民運動本部」。最大野党「新政治民主連合・原発特別委員会」や超党派の議員による「脱核エネルギー転換国会議員の会」などです。菅は、蔚山と慶州でも講演しました。

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驚いたことに、古里原発の30km圏内には340万人もの住民が暮らしているそうです。釜山から車で約1時間半の蔚山は、古里原発からも月城原発からも25kmの位置にあり、月城原発の30km圏内には約130万人の住民が暮らしていることでした。しかも蔚山は、現代自動車など大手の重工業企業群の生産基地でもあるとか…。今回は、原発のない東アジアを目指す韓国の市民社会および政治家たちが2011年に総理大臣として福島原発事故の陣頭指揮を執った菅直人を招聘して、リスクの高い老朽原発の稼働期間を再延長せず、脱原発の実現に向けた方策を学ぶための交流を行いました。

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ソウルでは、最大野党の新政治民主連合・原発対策特別委員会が国会議員会館で開催した「福島4周忌・菅直人元総理招請講演会」で「福島原発事故の教訓と東アジアの脱原発の課題」について講演。今回の日韓交流企画の主催団体である環境運動連合の代表者やキリスト教系団体の代表者と国会議員たちが参加しました。菅は3都市の講演で伝えてきたように、福島原発事故が最悪のシナリオでは東京を含む250km圏の約5000万人が避難する可能性があったこと。原発事故はいつかどこかで必ず起きること。また太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーが大きな経済的な効果を持つことをなど伝えました。

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その後に新政治民主連合の代表で次期大統領候補の文在寅(ムン・ジェイン)さんと対談。ムン代表や野党メンバーは、古里原発の稼働の再延長に強く反対しています。対談では、日韓の脱原発を進める国会議員グループ同士が協力する場を作れないかという話も出ました。菅は、できれば中国も交えて東アジアの脱原発を進める国際的な協力の場ができることが望ましいこと。日本に戻って超党派の国会議員による「原発ゼロの会」のメンバーに相談することなどを伝えました。この対談もマスコミに大きく報じられて、韓国講演ツアーは多くの成果を残して無事終了しました。 

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【産経新聞】2015年3月16日

「菅直人」元首相 韓国で脱原発行脚へ…ソウル国会で講演、野党党首と対談も

http://www.sankei.com/politics/news/150316/plt1503160027-n1.html

【連合ニュース】2015年3月19日☆

菅元首相 韓国議員会館で講演=野党代表とも脱原発で一致

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2015/03/19/0900000000AJP20150319002600882.HTML

【ハンギョレ新聞Japan】2015.03.20

「核兵器のように原子力発電所にも国際的規制が必要」

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/20041.html

【オーマイニュースTV】2015年3月19日 (※映像)

ムン·ジェイン·菅直人「古里・月城原発、福島よりも危険」

https://www.youtube.com/watch?v=Ctsz_qy3kVw

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フランス・イギリスでの「福島原発事故4周年」講演

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菅直人は、ゴルバチョフ元ソ連大統領が創設した国際環境NGO「グリーンクロス・インターナショナル(GCI)」主催の国際会議、「福島原発事故から4年。その経験に何を学ぶか?(フランス・ウェールズ:2/24-2/26)」に招聘されてパリ・カーディフ・アングルシーの3都市で講演を行いました。欧州の政治家や専門家は、首相として福島原発事故対応の陣頭指揮を執った菅の経験について高い関心を持っています。会議の目的は、英仏の国会議員・地方議員や専門家たちに福島原発事故がもたらした影響とその4年後の状況を知ってもらい、欧州の脱原発と自然エネルギーの普及について考えてもらうことでした。 

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フランスのパリで2/24に開催された国際会議「福島原発事故から4年‐その経験に学ぶこと-福島原発事故から学ぶこととエネルギートランジション」には国会議員や欧州議会議員、各分野の専門家やNGO関係者、政府関係者に加えて原子力企業の関係者も参加。菅は、基調講演で福島原発事故の際に、最悪のシナリオとして250キロ圏内から5千万人の避難の可能性が専門家から提示されたことなどを伝えました。日本からは福島県富岡町から避難している青木淑子さん。環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんも参加。事故から4年が経っても、まだ12万人が避難生活を強いられて福島に帰れない状況や、日本で急速に伸びている太陽光発電など再生可能エネルギーの現状が報告されました。 

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フランスからは、環境法の弁護士で元欧州議会議員(緑の党)のサンドリナ・ベリンさん。アメリカから公衆衛生の専門家で南カリフォルニア大学教授のジョナサン・サメットさん。フランス原子力情報室のイヴ・マリナックさんらが最新の状況を報告。原発大国のフランスでも、どこまで原発を減らすかが大きな議論になっています。会議には脱原発派だけでなく、元アレヴァ社の幹部で原子力エネルギー公社の事務局長や原子力の必要性を長年力説してきた大物政治家など原発推進派の論客も参戦。地球温暖化対策を理由に原発を擁護していました。 

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観客席からは、2012年に来日した緑の党の国会議員ドゥニ・ボパーンさんと脱原発と自然エネルギーと子供たちの映画『自由!』(菅のインタビューも採録)を3/11にパリで公開したばかりの監督ジャンポール・ジョーさんが脱原発と自然エネルギーの推進について熱く発言!会場は熱気に包まれて大成功に終わりました。今回はメディアの報道を含めて反響が大きかったようで、主催者のグリーンクロス・フランス事務局長ニコライ・インバートさんが「この会議はフランスの脱原発運動にとって歴史的な出来事だ」と言ってくれました。 

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イギリスのウェールズでは、地元の脱原発団体(PAWB:ウィルファBに反対する人々)のコーディネートで首都のカーディフと北端のアングルシー島を訪問。アングルシー島には、年内で廃炉になる沸騰水型の「ウィルファ原発」を運営する電力会社のホライズン原子力社があります。この会社を原発メーカーである日立製作所が買収して、リプレイスのための原発を建設する計画があるのです。カーディフでは、菅はウェールズ議会議員や専門家たちに向けて講演しました。 

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アングルシーでは市議会やコミュニティーセンターで講演しました。市議会での講演には、全員の市議会議員の他に原発推進のコンサルタントも出席。原発の建設が行われることで地元に大きな雇用が生まれるなどの経済的メリットや新しい原発の安全性について強調していました。また、日立が原発周囲の農場を巨額の資金によりかなりの高額で買収を進めていることもわかりました。その後に、この土地で300年以上酪農を営み「先祖伝来の農地を次世代に渡したい」と農地買収を拒否している農家、リチャード・ジョーンさん一家を訪問しました。 

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皆さんの話を聞いた菅は、講演やインタビューで以下のことを話しました。日立の原発の安全性をイギリス政府が正式に認めたのかはっきりしないこと。日本では福島原発事故の検証が終わっておらず全ての原発が停止していること。そして、日立が建設した福島原発の数基はウィルファ原発と同じ沸騰水型でその事故検証がまだ終わっていないこと。日本の原子力規制委員会が安全と確認していないのに、外国で原発を建設することは倫理にも反すること。そして日本国内でも反対していることを述べました。菅の訪問は歓迎されて、多くの大手メディアで報道されました。 

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※「グリーンクロス・インターナショナル(GCI)」はミハイル・ゴルバチョフ会長(元ソ連大統領)により1983年に設立された国際環境NGOです。スイスのジュネーブに本部を置き、世界30カ国以上に支部を持ち地球的な規模の環境問題、貧困、安全保障などへの対応やチェルノブイリ事故による汚染地域住民の社会、医療サポートや教育プログラムを実施してきました。

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【共同通信】2015年2月25日

菅元首相、脱原発の持論展開 パリで講演、安倍首相批判

http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022501000930.html

【Vimeo】2015年2月25日(※日本語の講演映像)

Fukushima – conférence Green Cross du 24 février 2015

https://vimeo.com/122089945

【ディリープレス】2015年2月26日(※日本語のインタビュー映像)

Japanese PM says nuclear plant will be ‘a disaster’ for Anglesey

http://www.dailypost.co.uk/news/north-wales-news/watch-former-japanese-pm-says-8727958

【BBC】2015年2月26日(※日本語のインタビュー映像)

Ex-Japan PM’s and anti-Wylfa campaigners at Anglesey visit

http://www.bbc.com/news/uk-wales-north-west-wales-31643159


 

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これは、緑の党グリーンズジャパンが2013年9月末に開催した第2回総会での集合写真です。全国各地から7月末の参院選に挑戦した仲間たちが東京に集まりました。参院選後初めての総会には、緑の党の候補者として初挑戦ながらもインターネットを最大限活用して、「選挙フェス」で約17万票を獲得したミュージシャンの三宅洋平さんや環境政党を目指して参院選に挑戦した「みどりの風」の代表代行(当時)で衆議院議員の阿部知子さん。2012年末の衆院選を共に戦い、この参院選で東京選挙区から当選した山本太郎さんらも駆けつけてくれました。以下は、その報告書(ニュースレター)です。
http://greens.gr.jp/uploads/2013/10/NL11_1-4.pdf

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日本で初めての「緑の党としての参院選への挑戦」は、選挙資金に1億円近いカンパをいただき約45万票を獲得したものの議席には届かず、残念な結果に終わりました。でも、この選挙で世界90カ国にある緑の党のネットワーク「グローバルグリーンズ」に加盟し、各国の緑の党から支援を受けて、また初めて解禁された「ネット選挙」と「選挙フェス」で新しい政治の可能性を示すことはできたのはないかと思っています。以下は、TBSの「ニュース23」で選挙後に放映された特集です。【TBS ニュース23】2013年7月25日「参院選、“無名の新人” が17万票獲得の理由」 http://bit.ly/1bZz4rA

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【参院選に挑戦して生き残った政治団体は初めて?】長年「(緑の党のような)環境政党」の議席獲得を目指した選挙に関わってきた知人が言うには、「参院選に(全国比例区で挑戦するためにために巨額の供託金(ひとり600万円×10人分)を払って負けて、その後に多くの政党が(借金の問題などで活動を続けることができず)消えていってしまった」。「その意味では、参院選に負けたのに、次に向けた総会を開けた政治団体は初めてではないか?」ということでした。1989年の参院選では「原発いらない人々」など3つの政党が挑戦しましたが、敗北した後に解散しています。2004年にも中村敦夫(元さきがけ参議院議員)さんが、「みどりの会議」で挑戦しましたが、議席を獲得できずご自身も政界を引退されました。それぐらい、日本の選挙制度は「新規参入を試みる政党」に対するハードルが異常に高いのです。ついては、まったく個人的ですが、自分が(国際・広報担当の運営委員として)関わった活動を中心に、緑の党の参院選を(だいぶ時間が経ってしまいましたが)振り返ってみたいと思います。写真は最終日に「日本国憲法」を読む洋平さん(Photo by Momo Yago)。「三宅洋平・山本太郎(選挙フェス@渋谷ハチ公前)2013/07/20」
https://www.youtube.com/watch?v=H7uE26gwF7Y
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【緑の党がついに発足】参院選挑戦のちょうど1年前。2012年7月28日に、長年にわたって緑の党設立を目指して活動してきた政治団体「みどりの未来」を母体に「緑の党 Greens Japan」が結成されました。http://midorinotable.sakura.ne.jp/top.php
5月5日には、民主党政権下で(菅元総理が再稼働のハードルを上げたため)「日本中で稼働中の原発がゼロ」になるという脱原発運動にとって歴史的な日を迎えました。ただ、その後に野田政権が「夏の大飯原発の再稼働」を強行しました。それに反対する市民の運動がすごく盛り上がって、東京では首相官邸前に十数万人もの人たちが集結して抗議活動を続けました。その熱気の中、国会議員のいるドイツやオーストラリアをはじめアジアなど世界各国の緑の党の仲間たちが日本での緑の党の設立に駆けつけてくれました。そして緑の党は、1年間の準備期間を経て2013年7月の参院選に初挑戦しました。
【朝日新聞】2012年7月29日「市民派「緑の党」発足」
http://midorinotable.sakura.ne.jp/pdf/kiji/c.pdf

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その結果は、残念ながら政党要件をもった国政政党「みどりの風」と「緑の党」の間で脱原発や環境問題に関心の強い、いわゆる“みどり票”がふたつに割れてしまったことや、他の多くの政党も本気度や達成する時期の違いはあっても「脱原発」を訴えたことなどもあり、45万票強の得票に終わってしまいました。そのため約120万票が必要な「政党要件を持った国会での1議席」の獲得はなりませんでした。でも、緑の党の国際的でフレッシュな政策やスタイルは特に若い有権者の注目を集めました。これまで投票に行ったこともないような有権者たちが全国各地で行われた「選挙フェス」に関わって、そのライブ映像をネットで拡散することによって「17万票」を獲得した三宅洋平さんの選挙や演説について、7月31日付の朝日新聞(社説)が取り上げました。
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【福島を忘れない集会@新宿西口】7月15日に新宿駅西口で、福島原発事故の被災者で避難者でもある参院選比例区候補者や原発立地自治体の議員の皆さん、脱原発運動関係者などによる原発の再稼働ストップをめざす集会「福島を忘れない!」を開催しました。この集会に参加した比例区候補者は、木田節子さん(原発事故避難者:双葉郡富岡町から水戸市へ避難中)。木村雄一さん(原発事故避難者:福島県福島市から佐賀県へ避難中)。そして前杉並区議会議員のすぐろ奈緒さん(緑の党共同代表)の3人です。そして、全国各地から静岡の浜岡原発など原発立地圏を含む自治体議員の皆さんが応援に駆け付けてくれました。また、脱原発運動の関係者からは桃井貴子さん(緑茶会:脱原発政治同盟)と、ソーシャルなゆるキャラとして大人気の「ゼロノミクマ」君も参加してくれました。途中にはアフリカ音楽のジャンベ隊も登場!熱いドラムで集会を盛り上げてくれました。https://www.youtube.com/watch?v=eYqP9SOhtqU

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【原発事故・被災当事者としてのメッセージ】福島では、2年4か月が経ってもなお16万人近くが県の内外で避難生活を強いられています。緑の党は、被災者の皆さんの補償を一日でも早く実施し、また脱原発を少しでも早いタイミングで実現するために、福島原発事故の被災当事者の方に候補者になって欲しいと考えました。その依頼に応えて、様々な困難を乗り越えて、木田さんと木村さんが勇気を持って今回の参院選の候補者になってくれました。木田さんは、ご自分のことを「原発難民」と呼んでいます。福島第2原発から8kmにあった自宅には、事故以降は戻れたとしても防護服を着込んで限られたごく短い時間しか帰宅することはできません。現在は、水戸市で避難生活をされていますが、小児がんを克服された息子さんは今でもまだ福島の原発会社で働いています。

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木村さんは、生後2か月の娘さんのために九州に自主避難されています。そして仲間たちと、東日本地域の被災者の皆さんのために九州で野菜を栽培して送る運動をしてきました。そして、いまは避難したいと思っている子どものいる自分と同じような境遇のお母さんたちが、少しでも早く避難できるようにしてあげたいと話していました。そしておふたりは、被災者の声が国会に届かないどころか、最近ではマスコミも福島の問題をあまり取り上げなくなっていることに危機感を持って、自分が参院選に出て訴えるしかないと思って立候補したと話されました。そして、自分たちのような原発事故の被害者だからこそ言えることがある。そんな自分たちを候補者に選んだ緑の党は、市民が作った政党だからこそ選らんだと話されました。そして、各地から参加してくれた地方議員の皆さんも、脱原発と即時廃炉を実現するためにも、緑の党の議席を獲得しようと訴えました。最後に、共同代表のすぐろ奈緒が、緑の党が国政で目指すことについてお話ししました。以下は集会の様子をまとめた映像です。

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7/15「福島を忘れない」集会(1):木田せつこ・木村ゆういち
https://www.youtube.com/watch?v=LP6qXutvdhk
7/15「福島を忘れない」集会(2):脱原発地方議会議員
https://www.youtube.com/watch?v=FJH7U8uYVhM
7/15「福島を忘れない」集会(3):すぐろ奈緒のスピーチ
https://www.youtube.com/watch?v=UVmKhJWsZ00

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【参院選の台風の目になった「選挙フェス」@渋谷】3連休中日の7月14日。三宅洋平さんの「選挙フェス@渋谷」に、緑の党共同代表で比例候補者のすぐろ奈緒さんと田口まゆさんが登場しました。これまで、九州や大阪での選挙フェスには、候補者の木村雄一さんや松本なみほさん(兵庫選挙区)がそれぞれ参加しました。今日は名古屋と京都で尾形慶子さんと長谷川羽衣子さんも選挙フェスに参加。16日の札幌にはアイヌ民族を代表して参院選に挑戦した島崎なおみさん。18日の大宮には福島から原発事故の被災者、木田節子さんも参加しました。すぐろ奈緒さんは、若者の非正規雇用が増えて格差が広がり貧困層が増えていること。長時間労働でも低賃金で所得は増えていないことを紹介。緑の党は「経済成長に頼らず、平和で脱原発で地域でもやりがいのある仕事ができる社会を創ります」とスピーチ。「既存の政党による大企業や労働組合の既得権益に縛られた政治を、皆さんと一緒に変えたい。」と支持を訴えました。田口まゆさんは、自分が自死遺族の当事者であること。若い人の死因のトップが自殺であること。若者が希望を持てない社会にしたのは私たち大人の責任であること。それを変えるためにも「21日には投票に行きましょう!」と訴えました。

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【選挙フェスの元祖・喜納昌吉さんも登場!】「選挙フェス@渋谷」には、2004年の参院選でこの「選挙フェス」の原型を作った元参議院議員で沖縄民謡の第一人者、名曲「花」や「ハイサイおじさん」で有名な喜納昌吉さんも登場しました。その神がかり的な、聴く人の魂を深く揺さぶるパワフルな歌は、「風~吹けよ!雨~降れよっ!大和の大地に風~吹けよ~っ!」との魂のこもった歌が本当に天まで届いたのか、ものすごい豪雨と激しい落雷まで連れてきて、一時渋谷は滝のような雨状態が続きました。その影響で、選挙フェスが中断されるぐらいの迫力でした(笑)。

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【山本太郎さんと三宅洋平さん】突然の豪雨のがあがった後には、東京選挙区に挑戦している山本太郎さんが登場。持論の「脱原発と脱被曝」を衆院選の時よりもさらにシャープに追及し、パワーアップしたトークに聴衆から多くの声援が飛んでいました。スピーチの合間には多くのミュージシャンが「選挙に行こう!」と演奏の合間に呼びかけました。20時前に、ハイスタンダードの難波章弘さん主催のライブ「NO MORE FUCKIN’ NUKES 2013」に出演してきた三宅洋平さんがステージに戻って演奏を開始。連日の強行軍のスケジュールで、もう喉も潰れそうだけどまだ歌えているのは「みんなの力をもらっているから」との洋平さんの叫びに聴衆も熱狂。短い時間でしたが、スゴイ集中力での演奏にNHKやTBSなど各局のカメラも回る中、ハチ公前はライブハウス状態!マイクを使った街宣が終わった20時以降も三宅洋平さんとの握手を待つ人たちの長い行列が続いていました。
Dsc02881_2緑の党推薦候補の三宅洋平さんが始めた話題沸騰の「選挙フェス」。全国各地で若者を中心に大勢の参加者が詰めかけて大変な盛り上がりをみせました。以下のリンクでは、渋谷ライブの映像と各地で伝説となったライブ映像が紹介されています。「三宅洋平(選挙フェス@渋谷ハチ公前)2013/07/14」
https://www.youtube.com/watch?v=bPgwbqSHNhY

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【マスコミが選挙期間中に一切取り上げない政党があることをご存知?】これは、NHK総合テレビで放映された「緑の党グリーンズジャパン」の政見放送です。いわゆる既存政党の候補者たちのような「議員らしさ」のまったくない候補者たち(笑)。僕らの仲間がそれぞれのテーマを代表して立候補した理由と目指す社会像を素朴に語っています。日本では、「政党要件のある「国政政党」は選挙期間中に新聞やテレビのインタビューなどに党首が呼ばれて、各党間での議論が選挙期間中を通じて報道されますが、6000千万円(600万円×10人分)もの供託金を払って「名簿提出政党」になっても、緑の党のような「政党要件のない政党」は対象から外にされてほとんど報道してもらえません。つまり、新聞を読んでもテレビのニュースを見ても(この政見放送を除いては)、まったく取り上げてくれません。※「政見放送 NHK 2013参院選 比例代表 緑の党グリーンズジャパン」
http://www.youtube.com/watch?v=Asx6xcXCC9k

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【選挙公報だけが「緑の党」の広報】つまり、政党要件がないからと「緑の党がこの参院選に挑戦していること自体が、ほとんどの有権者にはわからない」という信じられないぐらい不利な状態に置かれてしまうのです(※公式の告知は投票日の1週間前に全戸配布される「選挙公報」のみ)。このことの選挙での得票への影響は致命的に大きく、これではまったく公正な競争とは言えません…。このことは、日本の民主主義にとっても致命的な欠陥です。「供託金」(と選挙資金)という1億円近いお金を集めて挑戦しても、ほとんどの有権者がテレビや新聞などマスコミの情報で投票先を決めるのに、そのマスコミに一切登場できないことの不利さはどんなことをしても克服できないほど圧倒的に厳しい差別だといえます。これは政界に新しいプレーヤーが(政界再編ではなく)外から参入しようとする際の最大のハードルなのです。※プレスリリース「緑の党グリーンズジャパン」の略称はなぜ「グリーン」に?http://greens.gr.jp/2013kokkai_info/7683/

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【100万人の母たち@首相官邸前】7月7日の七夕の日。立っているだけでも猛烈な暑さでくらくらするぐらいの猛暑の中で、福島を中心に北は北海道から南は九州など全国から「子供たちを被ばくから守ろう!「子供たちに放射能はいらない」と訴えるためにお母さんたちが官邸前に集合しました。このプロジェクトは、脱原発を望む多くの人がその願いを安倍首相に届けようというもので、昨年鹿児島の南方新社から出版された「脱原発を願う母たちのポートレート集『100人の母たち』」がその始まりです。集会には、福島で暮らしている親子や九州や京都­に避難している母親など約1000人が参加しました。
http://100millionmothers.jimdo.com/

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参加者たちは、全国から届いた七夕の短冊2万枚が飾られた笹を­手に、首相官邸に向けて、原発の再稼働の反対や子どもを被曝から守るよう訴えました。このプロジェクトを呼びかけたカメラマンの亀山ののこさんは「この国の主権者として、ひとりの大人として今、福島や他の地域でも、子どもたちや大事ないのちを傷つけている状況に­黙っていることはできない。福島原発の状況が全く収束していない中で再稼働がされることはあり得ない」と呼びかけました。福島からは、福島原発告訴団の団長を務める武藤類子さんや緑の党比例候補者の木田節子さん、郡山市議会議員の蛇石郁子さん、福島市の佐々木慶子さんらが参加しました。

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【三宅洋平さんの「選挙フェス」初日@吉祥寺7/4に参加】参院選公示日の7/4。吉祥寺で開催された緑の党推薦候補のミュージシャン、三宅洋平さんの第一声、「選挙フェス」の初日です。音楽のキャリアをこの吉祥寺からスタートした三宅さん。仲間のミュージシャンが駆けつけて、ラップやウクレレでとばしる汗もふかずに全身で歌う。ガールズバンドのふたりも石巻や福島で演奏しているといいます。音楽に社会的メッセージがあって当たり前という素敵さ。洋平さんへのリスペクトと心から応援したい!という気持ちがびんびん伝わる熱いステージでした。※「Tokyo Times」:三宅洋平 街頭ライブ7/4 @吉祥寺から最後の曲。今回の立候補への決意と覚悟を語り、歌う…。https://www.youtube.com/watch?v=__lEUbpYwr0

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洋平さんの「選挙で踊ってもいいんだぜー!」のセリフで取り囲んだ聴衆も踊り出し、「(都会の)野外フェス」空間が吉祥寺駅前に出現しました。連日連夜のライブで、歌手生命を失う恐れもある今回の出馬に、覚悟が決まって凄みと魅力の増した洋平さんの歌とトークが心に響く…。「俺たちの世代や若い連中が選挙に行けば絶対変わる!」「必ずこの17日間で何かが起こると信じている!」ミュージシャンとして、「脱原発」を明言した日から、テレビやラジオなどマスメディアの仕事はなくなり、干されてもそれを貫いてきた洋平さん。3.11以降、それを実行している俳優で無所属で東京選挙区から立候補している山本太郎さんも応援に駆け付けました。大袈裟かも知れないけど、音楽と政治が「マツリゴト」でひとつになる瞬間の、歴史的なシーンに立ち会えたことに感動しました。新しいムーブメントの誕生かも…。

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参院選の告示日(7月4日)に、候補者が最初にする演説のことを「第一声」と呼びます。緑の党グリーンズジャパンは7月4日、首相官邸前で、比例候補者と共同代表による参議院選挙第一声を行いました。それは、ここが毎週金曜日の「脱原発・再稼働反対」の首相官邸に向けたデモが(首都圏反原連などによって)行われてきた場所だからです。福島原発事故による被災者で避難者のふたりを候補者として擁立した緑の党は、「脱原発」政策の実現を最優先課題とすることを表すためにも、脱原発運動の現場であるここ首相官邸前を「第一声」の場所に選びました。

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初めての「緑の党グリーンズジャパン」のNHK政見放送の収録@渋谷放送センターが7/3に終了しました。収録は、驚くべきことにこのデジタル時代に2回のチャンスしかなく、1回がうまくいかなかった場合、もう1回やれるのですが「上書き録画」されるから、もっと悪くなってもそちらが放映されてしまうという理由不明のルール下で、超緊張状態の中みんなで必死でやりました。結果は、集中力を結集したチームプレーでうまくいってなんとか終了。「緑で虹(7色以上)な候補者たち」勢ぞろいの写真です。緑の党は、明日10時に首相官邸で第一声をあげたあとは、福島や北海道など全国に散って、地元での選挙戦をスタートしました。(※第一声のプレスリリース)
http://greens.gr.jp/2013kokkai_info/7895/

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ミュージシャン、三宅洋平さんの「緑の党からの参院選立候補」記者会見を6/17(月)の18時から参議院会館で開催しました。「なんで参院選に出ようと思ったのか?そのきっかけは?」「なぜ緑の党からなのか?」など、以下のプレスリリースにも書かれていますが、これまで10年以上、ミュージシャンとして全国各地でライブ活動を行ってきた経験やアーティストとしての感性を活かして、これまで投票に行っていない「最大与党」である若者たちに政治に参加してもらいたいという言葉に、深く共感しました。三宅洋平さんは、2012年12月、脱原発候補として衆院選に無所属(東京7区:緑の党事務所を選挙事務所に提供)立候補した俳優・山本太郎の街頭演説をゲリラライブ的にプロデュースするなど、オリジナルな政治参加を展開していました。その経緯を通じて参院選への立候補を決意した三宅洋平さんが、「選挙フェス」を通じて初めてネット選挙が解禁されたこの参院選の台風の目になるとは、この立候補会見の際にまだ誰も思わなかったと思います。
http://greens.gr.jp/pressrelease/7422/
http://greens.gr.jp/senkyo/4333/

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【ドイツ緑の党連邦議会議員団副代表のベアベル・ヘーンさん】ヘーンさんは、2012年7月の緑の党設立総会にも、ドイツ緑の党を代表して応援に駆け付けてくれました。そして、本番である参院選の前哨戦である2013年の5月末にも、また忙しい国会議員としての仕事の合間をぬって来日してくれました。そして、各地での候補者の応援や新宿駅での街頭演説、杉並区で開催した「参院選キックオフ集会」などで、熱いメッセージを伝えてくれました。ヘーンさんは、この後に福島の郡山にも足を運んで、食品の放射線量の計測や子供たちが被ばく検査を受けるホールボディカウンターなどの施設の視察も行いました。1970年代のルール工業地帯の大気汚染や、1986年のチェルノブイリ原発事故による放射能汚染などから子供たちを守るために緑の党に入って、(州都がデュッセルドルフの)NRW州議会議員から州の環境・農業・消費者保護大臣を経て、今ではドイツ緑の党連邦議会議員として最も人気のある議員のひとりとして活躍しているヘーンさん。市民運動としての反戦・反公害・反原発運動から緑の党を立ち上げてきた経験から、いつも僕たちを励ましてくれる頼もしい「緑の肝っ玉母さん」的な存在です。http://www.baerbel-hoehn.de/
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2013年5月19日~24日にかけて、ドイツ連邦参議院議長で、緑の党の政治家としては唯一の州首相ヴィンフリート・クレッチュマン氏が初来日しまた。クレッチュマンさんが州首相を務めるバーデン=ヴュルテンベルク(BW)州は、ベンツやポルシェなどの自動車関連企業が本拠地を構えるドイツ経済のけん引役です。今回は日本の参議院議長の招待による来日で、外交儀礼上第4位のドイツ連邦共和国の代表として、衆議院議長や国会関係者並びに政府関係者と意見交換を行い、姉妹都市である神奈川の黒岩県知事や、福島県の佐藤県知事らとも会談しました(※写真は福島での円卓会議でクレッチュマンご夫妻&緑ふくしまの皆さんと)。   
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クレッチュマンさん(BW州首相)には、駐日ドイツ大使や同州の欧州・国際関係担当大臣、環境大臣、学術・研究大臣や多数の経済・学術関係者、マスコミなどが同行しました。ドイツ初の「緑の党」所属の州首相として、環境政策、脱原発・エネルギー政策に長年高い関心があるクレッチュマンさんは日本の取り組みに強い興味を持っており、特にエネルギーシフト(グリーンテクノロジー、再生可能エネルギー)を重点テーマと位置づけて、神奈川や福島などを訪問。今回の視察や議論を通じて知見や交流を深めました。         
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【緑の党で初の州首相&参議院議長との会談】2012年の11月に、緑の党の国際担当メンバーとして、ハノーバーで開催された第34回ドイツ緑の党大会に来賓として招待されました。その際、会場でクレッチュマンさんとの会談を持ち、来日の際にはぜひ意見交換をしたいと要請されていました。今回はそれが実現しました!福島での円卓会議に福島原発事故の被災者である木田節子さん(緑の党)の参加を提案して了承してもらえたことで、政府へのヒアリングだけではわからない事実を知ってもらえたのはよかったと思っています。
http://organic.no-blog.jp/weblog/2013/01/in_2012_5cde.html
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【福島県における復興の現状とその課題】5月22日には、福島市内でクレッチュマンさん主催の円卓会議「福島県における復興の現状とその課題」が開催されました。福島原発事故から2年後の、福島の実態と問題点を知りたいとの趣旨でした。その会議には、ドイツ連邦参議院事務総長のゲルト・シュミット氏やBW州首相府広報官のルドルフ=アレクサンダー・ホーグフリート氏。福島県双葉郡川内村村長の遠藤雄幸氏。復興庁福島復興局長の丸山淑夫氏。福島大学准教授の大黒太郎氏。そして、緑の党会員で双葉郡富岡町から水戸に避難している木田節子さん(参院選予定候補者)らがパネラーとして会議に参加しました。クレッチュマンさんは、2011年3月の福島原発事故の直後に実施された州議会選挙で、連立パートナーの社民党よりも緑の党が高い得票(25%)を得て、ドイツで初めて緑の党の政治家として(社民党との「緑と赤の」連立政権のトップとして)BW州首相に当選しました。この劇的な政治的現象に直面したメルケル首相は、「国政での保守政権を維持するために脱原発を選ばざるを得ない」立場に追い込まれて、ドイツの2022年までの(主要先進国では初の)「原発ゼロ政策」を決めました。http://www.baden-wuerttemberg.de/de/regierung/ministerpraesident/
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復興庁復興局長の丸山淑夫さんは、国としての復興事業計画や体制のこと。この2年間の空間線量推移によって警戒区域および避難指示区域、住居制限区域の見直しを進めていること。年間積算線量が年間20ミリシーベルト以下になることが確認された地域では、避難指示解除の準備を進めており、除染や帰村など進んでいることを報告されました。これに対して、福島第2原発から8kmの場所に家がある富岡町からの避難者の木田節子さんは、帰宅したくてもできない自宅の写真や放射能汚染地図を示して、“原発難民”としての悲惨な状況を説明されました。また、子どもたちを放射線管理区域内に置いて、被ばく線量が年間20ミリシーベルトの地域内に帰還を進める政府の方針について、本当にそれでいいのかと丸山局長に詰め寄る場面もありましたが、局長は答えられませんでした。
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【ドイツ緑の党の大先輩との意見交換!】5月23日には都内のリッツ・カールトン東京で、緑の党共同代表のすぐろ奈緒と運営委員長の漢人明子、副運営委員長の宮部彰と村松まさみ、国際局長の郡山昌也がクレッチュマンさんたちと会談しました。ドイツ側からは、クレッチュマンさんと駐日ドイツ大使のフォルカー・シュタンツェル氏。ドイツ参議院事務総長のゲルト・シュミット氏やBW州首相府広報官のルドルフ=アレクサンダー・ホーグフリート氏ら。それに、州政府関係者やマスコミ各社もオブザーバーとして参加しました。
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この日のクレッチュマンさんは、ドイツ緑の党の創設期からのメンバー(大先輩)として、その歴史から話を始めました。1980年に全国政党として設立。この年に初めてBW州で6議席を獲得したが、初挑戦の国政選挙では敗北。1983年に初の27議席を国会で得たこと。現在は68名の国会議員を擁する第3党に成長。1998年~2005年には社民党との連立政権で、再生可能エネルギー法(※固定価格買取制度:2000年)や改正原子力法(※2022年の原発全停止:2002年)などを導入して、現在の「脱原発の実現」と「再生可能エネルギー産業の躍進」の基盤を30年かけて作ってきたことなどを話してくれました。

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【未来に向かう再生可能エネルギー!】日本側からは、現在の緑の党の概要や政治状況、参院選に向けた選挙状況 などを報告しました。また、あれだけの被害を出した福島原発事故を受けて、世論調査などでは7割以上の有権者が(10年後までの)脱原発を望んでいるはずなのに、昨年末の総選挙で自民党が圧倒的な勝利を収めた理由などについても質問され、その説明を熱心に聞いていました。

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【原発ゼロの会主催の講演会「ドイツにおける脱原発の現状」@議員会館】またクレッチュマンさんは、21日に衆議院第一議員会館国際会議室で、脱原発を目指す国会議員による「原発ゼロの会」と専門家などの「国会エネルギー調査会準 備会有識者チーム」が主催した勉強会で「ドイツにおける脱原発の現状」について講演されました。同じ内容をこの日も紹介してくれましたが、驚いたのは、例 えばすでにBW州に占める再生可能エネルギーの割合は23%に達していて、2020年の目標は38%だということです(日本はまだ数%)。そして、世界 の再生可能エネルギー産業の市場規模は2011年で3000億€(39兆円)に成長しているそうです。ドイツだけで38万人分の雇用も産んでいるとか…。 またドイツでは、4大電力会社が寡占状態で独占していた電力市場を1998年に自由化したことで、現在では個人や協同組合を入れて中小「14万社」ものプロバイ ダーがいるとのことです。すごい! 
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そしてクレッチュマンさんが州首相を務めるBW州では、再生可能エネルギー関連の雇用がなんと自動車関連の雇用の半分近くまで伸びているそうです。このグリーンな産業の飛躍的な発展に、州首相としてもワクワクしているという言葉が印象的でした。そして、「エネルギーシフトを進めるためには、環境面だけでなく経済面でも有望な取組みだという市民による合意形成が不可欠」であること。そして、ドイツ緑の党30年の経験から「市民の政治への参加(参加民主主義)が成功への大きな処方箋だ」と強調されていました。最後に、参院選に向けて脱原発実現のための代替案として「未来に向かう再生可能エネルギーへのシフト」を打ち出すことを提案していただき、深く共感しました!
Dsc01620今回の会談に同席してくれたシュタンツェル駐日ドイツ大使は、これまで日本の緑の党に対しても期待して下さって、ランチミーティングなど様々な機会に何度も公邸に招待していただきました。それにしても、今回20年ぶりの参院議長(外交儀礼上第4位:大統領・首相・衆院議長に次ぐ)として来日したBW州首相でもあるクレッチュマンさんが、緑の党の大先輩であることが誇らしく、うれしくもありましたが、日本が追いつけるのは何年先かな~と思わず考えてしまいました。 でも(選挙制度は違いますが)社民党との連立政権で「脱原発政策」を実現したドイツ緑の党の経験から学んで、少しでも早く日本でも脱原発を実現したいと思います。16051445.jpg


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