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【主催者より緊急のご連絡】3月15日(火)に憲政記念会館で開催を予定しておりました「日本におけるオーガニック・マーケット調査(OMR)報告会2011」ですが、11日(金)に発生しました「東北沖大地震」の影響で会場の使用が不可能となり、開催を延期せざるを得なくなりました。このような事態となり、ご参加を予定していただいていた皆様にはご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありません。延期は約1ヶ月ほどと考えております。開催の日時等、詳細につきましては決定次第追ってお知らせ致します。また、生産者・メーカーの皆様をはじめ、被災地の方々のひとりでも多くのご無事をお祈り申し上げます。http://www.omr2009.com/
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予告のお知らせですが、3月15日(火)に憲政記念館(東京)におきまして、「日本におけるオーガニック・マーケット調査(OMR)報告会2011」を開催します。IFOAM(アイフォーム)ジャパンは、1年半以上をかけて有機農業に関する初めてのフードチェーン(生産から食卓まで)全体にわたる総合的な実態調査「オーガニック・マーケット調査(OMR)」プロジェクトを実施し、昨年7月にその報告書をまとめました。この「オーガニック・マーケット調査(OMR)報告書」は、お陰様で高い評価をいただき、各方面からの問い合わせも多いために、報告会を兼ねたシンポジウムを開催することになりました。

主催は「とことんオーガニックシンポジウム2011」事務局。協力はNPO法人アイフォーム・ジャパン、NPO法人地球と未来の環境基金、Bio Fach JapanオーガニックEXPO事務局、株式会社ぐるなび、らでぃっしゅぼーや株式会社、株式会社サティスファクトリーインターナショナル、株式会社オルタナ、エフティピーエス株式会社。後援はNPO法人全国有機農業推進協議会です。この報告会では、一日をかけて「とことんオーガニック」を語り尽くします。http://www.omr2009.com/

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【オーガニック・マーケット調査(OMR)報告書】今年は、2000年に有機認証制度の導入を決めた「有機JAS法」が制定されてから11年、また2006年末に国が初めて有機農業を財政的に支援する法律として施行された「有機農業推進法」の制定から5年目になります。その間にも数多くの食品事故や食品偽装が発生し、消費者の食の安心、安全に対する関心は高まる一方です。しかし、その割には有機認証を受けた生産物の割合は、未だに全体の0.18%(2008年)と残念ながらほとんど増えているとはいえません。また、その市場規模に関しては行政サイドも正確には把握していません。一方、ヨーロッパやアメリカなどでは有機農業やオーガニック食品市場に関して、行政や大学などの研究機関、マーケティング会社などによって様々な調査研究が行われて、データが公表されています。そこでIFOAMジャパンは、2009年に「オーガニック・マーケット・リサーチ(OMR)」プロジェクトを立ち上げ、有機農業推進法の成立以降、初めての有機農業に関する総合的な調査を行ってきました。

※IFOAMジャパンはこれまでに、『安心安全食品の動向‐有機、特別栽培マーケット総覧2003』。2004年にFAO(国連農業食糧機構)・World Bank(世界銀行)からの委託によって、主に日本の有機(特別栽培)市場の歴史や特徴、市場動向を紹介した中米の小規模有機生産者のための調査報告書『The Japanese Market for Environmentally and Socially Certified Agricultural Products from Central America(邦題:「中米の環境的・社会的認証農産物に向けた日本市場」)』の調査報告書を作成しています。

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このオーガニック・マーケット調査を始めたきっかけは、農水省を含めて誰も正確に把握していない最新の有機食品市場規模を知りたいということでした。また、なかなか発展しない日本における有機農業とオーガニック市場の問題点を洗い出すことです。この調査では、フードチェーンの流れに沿って、生産者、食品加工メーカー、卸売業者、小売業者、消費者、行政関係者などの有機農業とオーガニックに関する意向や取り組みなどを直接のアンケートや電話インタビューなどを通じて、それぞれの課題や拡大を阻害する要因などを明らかにすることを目指しました。http://www.omr2009.com/omr09.htm

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OMRプロジェクトの構成団体は以下の通りです。NPO法人アイフォーム・ジャパン、エフティピーエス株式会社、MPSジャパン株式会社、株式会社オルタナ、株式会社グリーンハンド(オーガニック電話帳編集部)、株式会社ぐるなび、株式会社バルク、法政大学小川孔輔研究室、らでぃっしゅぼーや株式会社。これらの企業がそれぞれの得意分野を活かして、「ヨーロッパやアメリカでは、15年以上成長を続けて約6兆円規模のマーケットになっているオーガニック市場がどうして日本では広がらないのか?」「いったい何がボトルネックになっているのか?」という問題に2年近い期間をかけて取り組みました(内容を一部ご紹介したRadixニュースレター)。
http://www.radix-jp.org/rnl/rnl65.html

調査費に関しては、IFOAMジャパンの会員の枠を超えて、オーガニックを支援する多くの企業に協賛していただき、民間の資金だけでこの調査を実施しました。僕もこのプロジェクトメンバーの一員として調査の企画段階から関わらせてもらいました。企業への協賛依頼、調査の設計から実施、調査結果の分析から報告書の作成、その広報にも関わってきました。かなりの時間がかかってしまいましたが、今回の調査から、日本の有機農業とオーガニック市場がなぜ広がらないのか、その原因がかなり見えてきました。この調査結果は、毎年2月中旬にドイツのニュルンベルグで開催されている世界最大のオーガニック展示会「BioFach」でも発表されることになっています。
http://organic.no-blog.jp/weblog/2009/11/expo_2009_ec20.html
http://www.biofach.de/en/ http://www.biofach.jp/

            ◆◆◆ とことんオーガニックシンポジウム2011 ◆◆◆

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ヨーロッパの有機農業は、この15年間右肩上がりで拡大を続けてきました。そのシェアは、畜産飼料用の牧草地(約4割)を入れると全農地の約4.3%(2008年)にまで広がっています。それに比べて日本は2006年末に有機農業推進法が導入されたにも関わらず、生産者が消費者と直接的に提携していることなどから有機認証を取らない農家が一定程度いることもあり、全農地の0.18%に留まっています。オーガニック食品の食品市場におけるシェアもEUの上位10カ国では3%を超えて、市場規模で2兆6千万円(ドイツが約8200 億円:1€=140円)に成長しています。ちなみにアメリカでは約2兆3千億円に達しています。今回の調査による推算で日本の市場規模は、約1300‐1400億円と出ましたが、これには加工品やその原料を含めてかなりの輸入の有機食品が含まれています。

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TPP問題や個別所得補償等で日本の農業は大きく揺れています。農業の進むべき道は?生物多様性や地球温暖化など環境問題や食の安全も大いに関心のあるところです。このシンポジウムでは、報告会と合わせて各分野の方々からオーガニック(コットンやコスメ)の最新情報や今後の可能性について語っていただきます。後半は若い世代の考える有機農業、オーガニックとは何か、 また世界的には成長分野であるオーガニックを生産者、流通販売に携わる人々がどう展開しようとしているか、第一線の方々の参加を得てパネルディスカッションを行います。食に関心のある方、農業や環境に関心のある方、生産者、商品開発担当者、流通や小売り、レストラン等のお店を経営している方、地域開発を手がける方、環境保全農業、地産地消、スローフードを目指す行政や自治体職員の方々にも、大いに参考にしていただける内容だと思っています。

・日時:2011年3月15日火曜日 10時~17時半(9時半開場)
・場所:憲政記念館 講堂 ・会費 一般5000円 学生2000円
※資料として「オーガニック電話帳」3,500円相当を「無料」で配布します。

参加申し込み、お問い合わせは…
「とことんオーガニックシンポジウム2011事務局」/エフティーピーエス株式会社気付 オーガニック・マーケティング協議会(準備会)株式会社FTPS(担当・渡邊) 電話:03‐3523‐0860  FAX:03‐3523‐0861 E-mail:info@ftps.jp
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       ◆◆◆ とことんオーガニックシンポジウム2011 ◆◆◆
               http://www.omr2009.com/

第1部 10:00~13:00
「日本におけるオーガニック・マーケット調査(OMR)2010-2011」報告会
意外と大きかった!日本のオーガニック食品市場は1300億円。

●来賓挨拶
有機農業推進議員連盟 参議院議員 ツルネン・マルテイ事務局長(調整中)

●基調報告「有機農家に後継者問題はなかった!?」
OMR代表(IFOAMジャパン副理事長) 徳江倫明
1978年に「大地を守る会」の創設メンバーとして参画。1988年には「らでぃっしゅぼーや」を創業し、生産者、加工メーカー、消費者との全国的なネットワークを構築する。1997年に日本初のオーガニックスーパーマーケット「マザーズ」を企画。1999年同社退社。2000年には有機JAS法の施行と同時に農林水産省登録認定機関「アファス認証センター」の設立を手がける。現在はエフティピーエス株式会社、代表取締役。

●基調講演「オーガニック市場をまず3倍に。マーケティングから見た処方箋」
法政大学院教授 小川孔輔
法政大学経営大学院イノベーションマネジメント研究科教授。日本フローラルマーケティング協会会長(創設者)でもあり、生花の環境負荷の低減や品質管理に関する認証機関であるMPSジャパン株式会社創業者。編著書に『有機農産物の流通とマーケティング』農文協(2007年)などがある。

●オーガニックの可能性を語る10min. リレートーク
・「欧米で6兆円のマーケット、次の成長市場は日本。」 郡山昌也
世界116カ国・750団体が加盟している、有機農業に関する世界最大の国際
NGO「IFOAM(国際有機農業運動連盟)」世界理事。
・「オーガニック・コットンは、なぜ注目されているか?」 山口真奈美
オーガニック・コットン(繊維)、FSC(森林)、有機JAS(食品)など様々な認証
業務を手がける株式会社 Control Union Japan代表。
・「レストランとメディアのオーガニック度」 山口タカ
オーガニックのイエローページ、オーガニック電話帳編集長。オーガニック・
レストランにも精通し、有機関連著書多数。
・「銀座のミツバチが教えてくれたオーガニック」 高安和夫
農業分野のクリエーターとして『銀座里山計画』を推進。NPO銀座ミツバチプ
ロジェクト理事長。あゆみの会、(有)アグリクリエイト取締役東京支社長。
・「オーガニックコスメが売れている理由」 須永晃子
ヒーリングフード・コンサルタント。衣食住にわたるリアル・オーガニック・ライ
フを提唱している。著書に「リアル・オーガニック・ライフ」他。
・「日本のオーガニック野菜を輸出する」 井村辰二郎
広告代理店勤務後、有機農業の道へ。金沢市で大規模に有機(JAS)大豆・
麦・米等を栽培し、農産加工も行っている金沢大地代表。EUと米国にも製品
を輸出している。

第2部 14:00~15:30
オーガニックの新しい風 これから農業、普通にやればオーガニック。
●パネルディスカッション1 「若者が作る新しい生産・流通・消費のカタチ」
●パネラー一覧
・西辻 一真 (株式会社マイファーム 代表取締役)
・志野 佑介 (千葉県東金市 あいよ農場 百笑)
・やかまし東京シェアハウス (住民代表)
・水野 裕敬(マルシェ・ジャポン全国事務局事務局長/株式会社ぐるなび)
・西居 豊 (合同会社五穀豊穣 代表/ファシリテーター)

第3部 15:40~17:20
こうやって広げる日本のオーガニック。 日本の農業、もうひとつの道。
●パネルディスカッション2
「日本農業、もうひとつの道 全ての人は農業をする権利がある」
・緒方大助(らでぃっしゅぼーや(株)代表取締役社長)
※有機野菜・低農薬野菜、無添加食材の宅配サービス
・山本伸司(パルシステム生活協同組合連合会 専務補佐
※商品・産直政策、地域再生担当)
・志村なるみ(株式会社ABC HOLDINGS 取締役)
※ ABCクッキングスクール
・澤浦彰治(野菜くらぶ・グリーンリーフ株式会社代表取締役)
※有機生産者〈天皇杯2008年受賞〉
・浅川芳裕(農業技術通信社 副編集長
※「日本は世界5位の農業大国」著者)
・徳江倫明(OMR代表/ファシリテーター)

■懇親&名刺交換会 18:00~20:00
憲政記念館「霞ガーデン」にて お一人様 4000円
事前にお申し込み下さい。100名様限定です。講演者、パネラーは予定です。都合により変わることもございますので、ご了承下さい。
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参加申し込み、お問い合わせは
「とことんオーガニックシンポジウム2011事務局」株式会社FTPS
(担当・渡邊・西郷)〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-22-8内外ビル7階
電話 03‐3523‐0860 FAX03‐3523‐0861 E-mail:info@ftps.jp
※電話受付時間 午前10時から午後6時まで(土日祝日休業)
FTPS株式会社気付オーガニック・マーケティング協議会(準備会)